2010 Fiscal Year Annual Research Report
多言語会話文・語彙データベース構築と異文化交流におけるその活用に関する研究
Project/Area Number |
22320103
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
萬宮 健策 大阪大学, 世界言語研究センター, 講師 (00403204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石島 悌 大阪府立産業技術総合研究所, 情報電子部, 研究員 (80359398)
平松 初珠 大阪府立産業技術総合研究所, 情報電子部, 研究員 (30416250)
堀 一成 大阪大学, 大学教育実践センター, 准教授 (80270346)
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Keywords | 言語教育 / 被災者支援 / 多言語処理 / 多言語並行データベース |
Research Abstract |
平成22年度から開始された本研究は語彙や会話文などのデータを多言語で蓄積し、多言語間の簡易辞書および相互の翻訳など、外国語教育の補助となるデータベース構築を主たる目的としている。本研究は、平成19~21年度挑戦的萌芽研究(課題番号10652058、研究代表者:堀一成、研究課題名:災害救援者教育のための多言語会話文・語彙データベース構築に関する基礎研究)がその基礎になっている。また、平成19~22年度基盤研究(B)(一般)(課題番号19300047、研究代表者:堀一成、研究課題名:LCTLを含む多言語平行マルチメディア資源の構築と構造化方式の研究)における研究成果も本研究の基礎となっている。 今年度は、上記先行研究のデータを活かしつつ、スペイン語、スワヒリ語、タイ語、ウルドゥー語(順不同)のデータを集中的に作成・修正した。主たる修正点として、被災した外国人が利用しやすいようにひらがなによる読みや非ローマ字言語ではローマ字転写をも加えた。基礎となるデータは、スペイン語やタイ語、ウルドゥー語データは上記先行研究で作成したものを用い、それに新たな言語を追加していくという方法を取った。また、本研究ではこれまでに作成したデータの保存形式を統一することにより、大阪府産業技術綜合研究所が中心となって作成している簡易辞書および会話文提示ソフトウェアで活用できるようにした。またこれまでに蓄積した音声データについては、資料としての価値をより高める目的で音声解析を行った。その研究経過および成果は、研究代表者が国際会議で研究発表を行ったほか、研究分担者が各種会議で報告を行った。 また、平成23(2010年3月に発生した東日本大震災に際し、本研究で作成したデータのうち、公開できるものはすべて、世界言語研究センターによる震災情報ホームベージにも掲載(リンクを張る)することにより、社会還元を行っている。
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Research Products
(14 results)