Research Abstract |
(目標) 本プロジェクトでは,アジア圏英誌学習者の統制英作文を収集した世界最大級の英語学習者コーパス(International Corpus Network of Asian Learners of English:ICNALE)を構築し,言語教育学・英語学・日本話学・心理言語学・統計学をはじめとする関連分野の知見を統合しつつ,アジア圏英語学習者の中間言語使用特性を多角的に分析・解明することを目標としています。 (22年度の進捗) 1)年度内に,英米8万語,日本24万悟,タイ18万語,中国11万語,パキスタン9万語,台湾9万語,香港4万語のデータ収集が完了しました。現時点でコーパスのサイズは約80万語となり,公開されている統制学習者コーパスとして最大級の規模となりました。 2)上記データの検索のためにICNALE Online Interfaceを開発し,運用を開始しました。インタフェースには,語彙分析・語彙表分析・コロケーション分析のほか,統計値に基づく特徴語自動抽出機能を実装しました。 3)日本人英話学習者の中間言語運用の実態を探るため、語彙処理過程に関する心理言語学的実験,および,明示的・暗示的ライティング指導に基づく作文リライト実験を実施しました。 4)Hong Kong University of Science & Technology (HKUST)よりJohn Milton博士を招聘し,公開講演会を実施しました。 5)プロジェクトに関連して,年度内に,共著書4冊(『言語研究のための統計入門』,『Corpus, ICT, and Language Learning』,『英語研究と英語教育』,『Phraseology, Corpus Linguistics and Lexicography』),論文6本(うち査読つき4本)が公刊されました。また,シンガポール・ポーランド・マレーシアを含め,内外で16本の関連発表・講演を行いました(うち招待講演7本)。
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