2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320115
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
須賀井 義教 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (60454641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油谷 幸利 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (50122362)
大名 力 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (00233205)
中村 麻結 姫路獨協大学, 外国語学部, 講師 (20412075)
中西 恭子 京都女子大学, 文学部, 准教授 (80564640)
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Keywords | e-ラーニング / コンピュータ支援学習 / 朝鮮語教育 |
Research Abstract |
計画の2年目である本年も,初年度に続き(1)朝鮮語CALL教材の開発,(2)教材開発技法普及のための講習会を行った.以下,具体的に述べる. 1.朝鮮語CALL教材の開発 本年もインターネットを通じて利用することのできる教材を開発した,特に本年は,オープンソースの形態素解析エンジンである「MeCab」(めかぶ)を用いて,朝鮮語形態素解析の結果を利用した教材の作成に着手した.形態素解析のための辞書構築については2011年6月12日の朝鮮語教育研究会にて口頭発表を行った.また,この技術を利用した読解のための補助ツールを現在開発中であり,プロトタイプをインターネットですでに公開済みである(URL http://porocise.sakura,ne.jp/korean/morph/analyzer.html).この補助ツールでは単に形態素解析を行って品詞を表示するだけでなく,朝鮮語の漢字語を漢字表記に変換することができる.語彙体系のうちに漢語・漢字語を共有する日本語・朝鮮語においては,こうした漢字表記がなされるだけで,文の解釈が容易になる場合がある.朝鮮語の学習者が興味のある文章を入力し,利用することで,学習の助けになると考えられる.また,ひらがなあるいは日本語文を入力し,自動でハングル転写を行うツールも公開した(URL http://porocise.sakura.ne,jp/korean/hira2han/).補助ツールに関しては語の難易度を表示したり,文章解釈の上でのキーワードをハイライトさせるなど,機能を補充していく予定である. 2.CALL教材開発技法普及のための講習会 諸事情により,本年は2011年12月と2012年3月の2回,講習会を行った.本年は教材開発よりも,現存する様々なツールをどのように使うかといった点に主眼を置いた.12月は韓国・国立国語院より李承宰・言語情報チーム長を招聘し,朝鮮語教育研究会・例会の場を借りて大規模朝鮮語コーパスの利用方法などについてレクチャーしていただいた.3月の講習会は朝鮮語教育研究会・情報処理分科会の場を借り,同じく大規模コーパスの利用について,実践的なワークショップを行った. 次年度も引き続き講習会を行っていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
講習会の開催ペースが当初予定より少なくなっているものの,CALL教材開発,ツールの開発などについては概ね順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度が本研究課題の最終年度に当たるため,開発途上にあるCALL教材を完成させることが重要な課題である.また,引き続き教材開発のための講習会を開催する.
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Research Products
(4 results)