2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320125
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
平川 新 宮城学院女子大学, 学芸学部, その他 (90142900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 大介 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (50374872)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 仙台藩・仙台領の歴史 / 生業史 / 社会史 / 藩政史 / 地域社会の保全と活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに引き続き、今年度も東日本大震災で被災した地域の歴史資料の救済保全活動に取り組んだ。岩手県一関市や宮城県女川町、丸森町の個人宅に所蔵された古文書史料のデジタル撮影を進め、約10万コマ分の画像データを収集出来た。これらについては所蔵者や地元自治体に提供すると共に、災害に備えた海外の研究機関での保存と活用について取り計るための環境整備を行うことが出来た。 最終年度における研究成果のまとめとして、旧仙台藩領の政治、経済、社会についての新たな研究成果を含む論文集2冊を発行した。政治史としては、18世紀前半および19世紀の仙台藩主による政治改革や、18世紀中頃の藩政に対する意見書の分析により、学問的理念の位置づけとそれをめぐる藩内の政治的な議論のあり方について明らかにした。文書学的な論点からの伊達騒動の再検討により、藩主後見人の藩政における政治的地位を明らかにしている。また、幕末期における大藩としての自意識の存在も明らかした。社会史的な分析としては、年貢負担を村側が主導していたことを明らかにした。また、北上川流域における山林荒廃による土砂流入と河川および海岸部での漁業秩序との関連から、山と海が密接に関係する流域地域社会の形成について明らかにした。 上記に関連して、領内各地の歴史に関する単行本4冊を企画し発行した。海運や江戸時代初期の村の形成、東日本大震災の被災地となった旧仙台藩領各地の歴史を、被災した地域住民や社会一般に向けて発信することが出来た。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)