2012 Fiscal Year Annual Research Report
「地域文化」の生産・流通・消費に関する文化地理学的研究
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22320169
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大城 直樹 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (00274407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠城 明雄 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (00243866)
森 正人 三重大学, 人文学部, 准教授 (10372541)
加藤 政洋 立命館大学, 文学部, 准教授 (30330484)
関戸 明子 群馬大学, 教育学部, 教授 (50206629)
島津 俊之 和歌山大学, 教育学部, 教授 (60216075)
荒山 正彦 関西学院大学, 文学部, 教授 (70263184)
濱田 琢司 南山大学, 人文学部, 准教授 (70346287)
福田 珠己 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (80285311)
中島 弘二 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (90217703)
神田 孝治 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (90382019)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地域文化 / 表象 / 生産 / 流通 / 消費 |
Research Abstract |
本研究は,「地域文化」が,近代以降どのように生産され,流通し,消費されるかに関して,文化地理学の視角から検討を行ったものである。ここでいう「地域文化」には,特定の地域の生活様式のみならず,当該地域がその地に住む人々や他者にどのように表象されているか,ということも含まれる。よって観光や民俗,民芸のみならず,地域博覧会や博物館,百貨店の物産展,さらには,様々な社会運動の中で,その地域が何と結びつけられて表象されるか,なども対象となった。こうした地域文化の再現=表象が立ち現わる契機とその文脈,ならびにその際必要であった道具立てを手掛かりとして,資本主義の発達に伴う,通信・運輸,マス・メディアや広告の展開,消費行為と言説の大衆化の関係性について,理論的洞察も含めて切り込んで検討を行った。研究成果については国際学会(15th International Conference of Historical Geography@プラハおよび32nd International Geographical Congress@ケルン)で個別報告を行い,また日本地理学会春季学術大会(立正大学)においてシンポジウムを主催し成果の取りまとめを行った。今年度の研究成果は具体的には下記のとおりである。安政元年紀伊国広における地震津波被災記録の生産と災害文化,地域文化としての選挙,遊興文化の制度化あるいは文化ポリティクスとしての風俗営業取締,秋山郷における秘境イメージの形成と流通,開道五十年記念北海道博覧会と地域文化,映像メディアによる観光地の新しい空間表象と現地の反応,近代日本の景観概念・制度を中心とする地域遺産としての景観,地域文化の新たな見せ方と消費,名護市東海岸における基地と地域文化。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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