2012 Fiscal Year Annual Research Report
空間ネットワーク構造を取り込んだグローバル市場の研究
Project/Area Number |
22330095
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 光 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10313967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊ヶ崎 大理 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (10336068)
川崎 晃央 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (10452723)
川地 啓介 三重大学, 人文学部, 准教授 (40455069)
相浦 洋志 大分大学, 経済学部, 准教授 (50511177)
内藤 徹 徳島大学, その他の研究科, 教授 (90309732)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 財政競争 / 医療のグローバル化 / 空間集積 / 環境汚染 / クロスボーダー消費 / 持続的成長 / 政治的汚職 / 地域間格差 |
Research Abstract |
財政競争の理論研究班では、政策決定のタイミングを戦略変数にした場合の財政競争均衡の特性を解明し、グローバル市場において特定国がリーダーシップをとる現象が生じるかどうかは、資本の輸出入の状況によって関連付けられることを明らかにした。 ネットワーク経済の理論研究班では、医療ネットワークのグローバル化が医療サービスの品質向上にどのような影響をあたえるかについて分析を行った。主要な結論として、医療市場のグローバル化により、人口の少ない地域においては医療サービスの品質向上に重点が置かれ,人口の多い地域では医療技術の品質向上に重点が置かれるということが得られた。また、国境を超えて負の外部性を与えるような産業に注目し,そうした産業に対して直接税だけではなく関税のような間接的な規制を課すことによって経済厚生を改善させることが出来ないか考察を行い,各国に属する企業が供給している財の代替性の程度によっては,関税を課すことによって経済厚生が改善されることを明らかにした。 空間経済の理論研究班は、 人口移動と環境汚染を伴う2地域空間経済モデルをもとに、生産活動が環境汚染に影響を及ぼす大きさ、環境汚染が効用に影響を及ぼす大きさの程度に応じて、空間集積の生じ方や均衡の安定性に違いが出ること等を示した。 これらの成果は3編の国際学術雑誌に査読論文として掲載される実績を残すと同時に、研究成果を「グローバル市場と公共政策の理論的研究」としてまとめ、科学研究費補助金研究成果公開促進費に応募するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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