2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330145
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 健二 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50162425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤川 学 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (10273062)
祐成 保志 信州大学, 人文学部, 准教授 (50382461)
出口 剛司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (40340484)
野上 元 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (50350187)
米村 千代 千葉大学, 文学部, 教授 (90262063)
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Keywords | 社会学 / 社会調査法 |
Research Abstract |
平成23年度の研究目的として掲げた三つの課題について、着実に前に進めている。 第一の「研究資料の収集及び加工整理と分析」については、本年度は国際的な視野をも加えて、日本が戦前に中国その他の海外において行ってきた社会調査についての予備的な研究を始めるなかで、社会調査史の充実を図るためには国内の蓄積に限らず検討していく重要性が明らかになった。また、関係資料を電子化しつつ、索引的な機能をいかに効率的に加えていくかについても、研究代表者が所蔵管理している文献群をケースとした試みを進めてきた。ファイル名の付け方など、いくつかの問題への課題と知恵とが生まれつつある。 第二の「方法史としての学史の構成」は、その基礎となる理論史と方法史との架橋という作業を進めつつある。そのなかで、研究分担者である野上元が本年度の研究成果としてまとめた『戦争社会学ブックガイド』とその作成にいたる一連の作業は、文献資料の共有・集成のしかたとしても、また本プロジェクトが期間内の課題のひとつとして位置づけている、教育に活かせる「テクスト」「教科書」の模索という点からも、検討に値する事例を提供している。 第三の課題である研究会活動に関しては、本年度は調査地の中国・上海で、現地の研究者をまじえて行うなど、意欲的に取り組んだ。そこでの研究発表では、研究分担者の赤川学による、歴史のなかで忘れられてしまった人物(研究者)のライフ・ヒストリーや事績に迫るための文献の活用法や、研究代表者が昨年に引き続いてまとめた、ある民間学者の資料コレクションの分析方法など、多様な資料形態で残されている研究者の資料にどのようにアプローチすべきかが討議された。 以上を踏まえて、次年度以降の研究では、本年度までの電子化資料の処理を工夫するとともに、社会調査を推し進めてきた先行研究者たちの調査もできるかぎり充実させる必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外での調査や研究会など、当初の計画以上に進展をみせた部分もあるが、研究代表者の学部内役職による多忙などで、着手したままに少しずつしか進んでいない作業もある。しかし、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
ひきつづき、資料収集および共有、現地調査、研究会活動などを組み合わせながら、進める予定である。 とりわけて大きな問題も変更もないが、事務局を勤める研究代表者の多忙によって、遅れてしまっている作業等に関しては、今後アルバイトの活用など含めてさらに積極的に動かせる対応策を講じていきたい。
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Research Products
(16 results)