2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330145
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 健二 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50162425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 由美子 東京大学, 人文社会系研究科, 助教 (00307985)
赤川 学 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (10273062)
武田 俊輔 滋賀県立大学, 人間文化学部, 講師 (10398365)
出口 剛司 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (40340484)
宮本 直美 立命館大学, 文学部, 准教授 (40401161)
野上 元 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (50350187)
祐成 保志 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (50382461)
中筋 由紀子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60303682)
米村 千代 千葉大学, 文学部, 教授 (90262063)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 社会調査史 / 歴史社会学 / 国際研究者交流(台湾) |
Research Abstract |
(1)「近代日本社会調査史」の文献テクストの収集と対象の設定については、佐藤健二『社会調査史のリテラシー』(2011)をもとに、戸籍、国勢調査、統計、都市研究、地域研究のさまざまな試みや源流の掘り起こしを進めた。公共性という論点からの検討も、24年度には研究成果として加えられた。 (2)東京大学文学部社会学研究室所蔵の「社会調査室資料」のリスト化および画像化に関する整理方針については、基本的な整理共有と分析のプロジェクトを立ち上げた。その一方で、この蓄積とも深く関連する「鋳物の町」関連のデータ整理と分析は、学部および大学院の学生の教育研究の実習という要素も入れながら作業を進めて、その一部をデータ化した。次年度にあるていどの成果としてまとめる予定である。 (3)既存の「社会調査論」の体系的な再検討では、研究代表者が『社会調査ハンドブック』の分析で試みた、構成や参照資料、また調査手法の分類、調査プロセスのイメージなどの分析を手がかりに、分析枠組みやその方針を検討した。「社会調査論」の論文の収集についてはかなり進め、社会調査協会が編集を進めている『社会調査事典』の事業にも協力しつつ研究を進めている。 (4)古典的調査の経験者や専門家、海外研究者へのヒアリングその他については、すでに対象者がかなり高齢になっていて、お会いできない等々の困難に向かい合っているが、国際的な調査史の展開に関しては、上海での研究交流に引き続き24年度は台湾での研究交流を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的な史資料の蒐集と、すでに集められている資料の分析については着実に進めており、データ化についても順調に進んでいる。これをどのような形で公開するかについては、まだ検討課題ではあるものの、データ化そのものをインターネットでの公開に可能なように配慮しつつ進めている。分担者を含めての国際交流は、相手国の研究機関からもたいへん有益なものと歓迎されており、その点でも評価しうる。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的にはこれまでの期間と同じく、研究会を中心に検討を進め、また資料のデータ化・共有・公開といった基礎作業を重視しつつ研究を進めたいと考えている。順調に進められているので、とりわけて変更・改善すべき点はないが、期間的にも折り返し地点にあるので、最終的な成果発表・公開の方法について積極的に議論することとしたい。
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Research Products
(14 results)