2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域再生デジタル・ネットワーキングに関する調査研究
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22330152
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
干川 剛史 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (20243735)
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Keywords | デジタル・ネットワーキング / 地域再生 / 被災地復興 / 情報通信技術 / 東日本大震災 / 霧島連山新燃岳噴火災害 / 南三陸町 / 高原町 |
Research Abstract |
災害被災地と条件不利地域と地方都市中心市街地とが連携した地域再生の取り組みについて、「デジタル・ネットワーキング論」の観点から、現地調査や文献・資料の分析を通じて、「地域再生デジタル・ネットワーキング」の有効性を検証し、よりよい地域再生のあり方を提案した。 具体的には、「eコミュニティ・プラットフォーム」を基盤にして「地域再生連携支援システム」を開発・構築し、本調査研究の結果を随時掲載することで、東日本大震災の地震津波災害被災地の宮城県南三陸町の被災地復興活動「南三陸町福興市」と霧島連山新燃岳の火山災害被災地の宮崎県高原町の「灰干しプロジェクト」それぞれの主要メンバーの間で、情報共有を通じて相互の交流と連携を促進した。 それと並行して、気仙沼市本吉地区での応急仮設住宅入居者の生活支援活動に特化した「応急仮設住宅生活支援Webデータベースシステム」を開発・構築し、試験的運用を行った。 なお、これらのシステムの開発と構築は、地域再生のための情報通信システムの開発・構築に実績のある「株式会社ナブラ・ゼロ」に委託して実施した。 また、気仙沼市本吉地区での応急仮設住宅入居者の生活支援活動の参与観察に基づく現地調査と応急仮設住宅生活支援Webデータベースシステムの試験的運用を行う際に、現地調査と資料・データの収集・分析を地域再生支援の実績のある「特定非営利活動法人基盤地図情報活用研究会」に委託した。 そして、これらの研究成果を論文、学会発表、Webサイトで公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東日本大震災被災地の南三陸町の「福興市」、気仙沼市本吉地区の仮設住宅入居者支援活動、霧島連山新燃岳噴火災害被災地の「灰干しプロジェクト」、それぞれの情報通信技術を活用した活動の実態と課題が、参与観察を通じて現地調査によって明確に把握することができたからである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、福興市と灰干しプロジェクトの主要な参加者同士が、灰干しづくりを通じて交流を深めて行き、それぞれの被災地が連携し合って、復興を進展させていく過程の実態と課題を、それと並行して、気仙沼市本吉地区の仮設住宅入居者支援活動の展開を、引き続いて、参与観察を中心に実態調査を行って明らかにしていく予定である。
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Research Products
(6 results)