2013 Fiscal Year Annual Research Report
国際比較に基づくアーカイブズと社会の関係に関する総合的研究
Project/Area Number |
22330164
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Research Institution | Koyasan University |
Principal Investigator |
藤吉 圭二 高野山大学, 文学部, 教授 (70309532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯村 和人 中央大学, その他の研究科, 教授 (60241733)
岡田 順太 白鴎大学, 法学部, 准教授 (20382690)
水垣 源太郎 奈良女子大学, その他部局等, 准教授 (10294274)
安倍 尚紀 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 講師 (90401710)
平野 泉 立教大学, 公私立大学の部局等, その他 (00585408)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | アーカイブズ / レコード・マネジメント / アカウンタビリティ / 人権 / 体制転換 / 社会統合 / 記録と記憶 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
今年度は昨年度までの成果を踏まえて年度当初に英文報告書Archives for Maintaining Community and Society in the Digital Ageを作成して国内外の関係者に配布し、これまでに研究組織メンバー各自が構築してきたネットワークを、より広汎かつ強固なものとすることに、年間を通じて努めた。この報告書により研究組織の取組みを明確に伝えられるようになっただけでなく、民主的市民社会でのアーカイブズの機能について、政府など行政機関レベルだけでなく民間の市民的活動や企業組織の運営など多様なレベルにおいても共通の視点を適用しうる可能性を示し、個別レベルでの共同研究者の開拓を国内外で推進した。この作業と並行し、今年度も研究組織メンバー各自の課題に沿い調査、学会発表、論文執筆を進めた。スウェーデンおよびスペイン・カタロニアでは研究発表と現地のアーカイブズ調査を、アメリカ合衆国および台湾では研究発表および研究交流を、マレーシアでは研究発表および研究交流を、オランダでは現地のアーカイブズ調査および研究交流を、それぞれ実施した。全体の感触として、現用の記録管理はともかく、アーカイブズについては専ら歴史研究に資するものという意識が特に日本だけのものではないことが了解された。そして、小さな市民団体(NPO)から企業、さらには国家政府まで「アーカイブズを利用した組織運営」という着想が有益なものと受けとめられ、その観点からの研究協力の可能性についても検討できた。その一方、公的機関であるなしを問わず、過去の記録をどの程度尊重して現在の運営が行われているか、また、現在の記録を将来のためにどの程度組織的に保存しようとしているか、これらの課題に対しては地域によってかなりの差異が見られ、これを比較文化的に検討することの必要性が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)