2011 Fiscal Year Annual Research Report
社会教育主事・学習コーディネーターの養成に関する研究
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22330212
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
三輪 建二 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (50212246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 昌一 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (70191153)
倉持 伸江 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60401593)
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Keywords | 社会教育主事課程 / 社会教育主事講習 / 社会教育実習 / 就業力 / コンピテンシー / 省察的実践 / 変容的学習 / 組織学習 |
Research Abstract |
本年度は以下の3点について調査研究、理論研究、および実践(社会教育主事講習)を行った。 (1)社会教育主事課程をもつ大学・短期大学に対する「実習」についてのアンケート調査を実施した。 ・「生涯学習概論」→「社会教育計画論」→「社会教育特殊講義」→「社会教育実習」という基礎→応用→実習のプログラムではなく、「社会教育実習」を中軸に据える新しいプログラムの可能性について、アンケート調査およびインタビュー調査を実施した。アンケート調査は、社会教育主事課程を持つ大学・短大に「大学における社会教育主事課程に関する調査:「社会教育実習」実態調査」を実施し、インタビュー調査は北海学園大学、帯広大谷短期大学、広島女学院大学について行った。 (2)平成23年5月よりお茶の水女子大学で社会教育主事講習(主任講師:三輪建二、講師:倉持伸江他)を、平成23年9月より福井大学で社会教育公開講座(主任講師:柳沢昌一)を実施した。 ・年間サイクルで実践と省察のサイクルで学ぶ新しい形態の社会教育主事講習を実施し、実践の省察と記録化を試みた。社会教育主事や学習コーディネーター養成についてアンケート調査を行った。 ・受講者は、自分自身の長期にわたる実践を記録し、「実践記録のまとめ」という冊子を作成した。 (3)年間サイクルの社会教育主事課程プログラムについて、理論的側面を深める作業を行った。 ・D・ショーンの省察的実践論、組織学習論を再検討し、実践的なプログラムを理論面で補強した。 ・J・メジロー『おとなの学びを変容:変容的学習とは何か』を2012年3月に翻訳・出版し(監訳者の一人が三輪建二)、成人の学習論、特に意識変容の学習(変容的学習)を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
23年度には予定通り、社会教育主事課程をもつ大学に「社会教育実習」に関するアンケート調査、インタビュー調査を実施することができた。 国際シンポジウム(2011年11月)で社会教育主事講習について報告するなど、韓国、ドイツ、イギリスの研究者と意見交流が図れたのは予想以上の成果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)社会教育主事課程を就業力養成にふさわしい実践的なカリキュラムとし、モデル・カリキュラムを開発する。 (2)お茶の水女子大学、福井大学両方において、年間サイクルの社会教育主事講習(社会教育公開講座)に、2年履修制度を導入して試行し、モデル・カリキュラムを開発する。 (3)文部科学省などの政策提言を行えるようにする。
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Research Products
(7 results)