2010 Fiscal Year Annual Research Report
辺境における空間的・社会的移動と教育―奄美諸島の経験を基軸とした比較史的研究―
Project/Area Number |
22330215
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
駒込 武 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (80221977)
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Keywords | 奄美大島 / 沖縄 / 台湾 / 朝鮮 / アイヌ / 植民地 / 教育 / 移動 |
Research Abstract |
2010年度においては京都で3回コア・グループによる研究会を開催して、辺境における空間的・社会的移動という問題を軸としながら植民地主義にかかわる資料集を編纂するための検討会を行った(2010/6/5、2010/9/20、2010/12/18~12/19)。資料集で主にとりあげるフィールドについて、沖縄関係は冨山一郎、奄美・沖縄関係は鳥山淳、アイヌ関係は小川正人、朝鮮関係は板垣竜太、台湾関係は駒込武が担当することとなった。台湾関係についてはサブグループを設けて北村嘉恵(北海道大学)の助力を仰ぐことになったので、京都において北村との会合を設けた(2010/12/27)。 2010年度においてはまた、2回にわたって奄美大島で研究会を開催し、現地の郷土史家の方々とともに「『琉球弧』における『戦中』『戦後』」「大島高等女学校排撃運動再考」というテーマで研究会を開催するとともに、奄美大島教育史会館所蔵松田清文庫の資料調査を行った(2010/10/31~11/2、2010/12/18~12/19)。松田清は戦前・戦後期の奄美大島出身社会運動家であり、松田清の収集した資料について完全な資料目録を作成する作業、および特に重要な資料をデジタルカメラで撮影する作業を進めた。
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Research Products
(1 results)