2012 Fiscal Year Annual Research Report
辺境における空間的・社会的移動と教育―奄美諸島の経験を基軸とした比較史的研究―
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22330215
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
駒込 武 京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80221977)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 辺境 辺境 辺境 / 植民地 / 奄美 / 教育 / 移動 / 沖縄 / 台湾 / 朝鮮 |
Research Abstract |
2012年度においては京都でコア・グループ(連携研究者として小川正人、鳥山淳、冨山一郎、板垣竜太)による会合を5回にわたって開催した(2012年4月5日、2012年7月16日、2012年11月3日、2013年3月3日)。また、2012年9月3日東京岩波書店において編集者を交えて植民地主義に関する資料集の構想について検討した。どのような資料を再録するかについてはほぼ選択を終えて、現在、解題・解説執筆作業に取り組んでいる。 これと平行して、下記のように資料調査を進めた(括弧内は担当者)。特に奄美近現代史については基本的な資料がいまだ整備されていない状況に鑑みて昨年度に引き続いて奄美大島教育会館所蔵松田清文庫の資料調査に従事したほか、鹿児島県立図書館所蔵鹿児島新聞から奄美関係記事をピックアップして目録化する作業を進めつつある。奄美での資料調査については、作業量が多いために奄美近現代史の専門家高江洲昌哉のご協力を仰いだ。 ・4月に京都市柳原銀行記念資料館における崇仁地区の学校史資料の調査(小川正人)・6月に奄美大島教育会館で松田清文庫にかかわる資料調査(小川正人、高江洲昌哉)・10月に奄美大島教育会館・鹿児島県立図書館奄美分館・喜界町図書館で奄美近現代史にかかわる資料調査(小川正人)・10月に鹿児島県立図書館で鹿児島新聞奄美関係記事の資料調査(鳥山淳)・11月に奈良県立図書情報館で部落学校の歴史に関する資料調査(小川正人)・12月に鹿児島県立図書館で鹿児島新聞奄美関係記事の資料調査(鳥山淳・小川正人・駒込武)・3月に桃山学院大学においてアイヌ伝道・教育活動関係資料の調査
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の研究成果の一部を植民地主義に関する資料集(奄美篇・沖縄編・アイヌ篇・台湾篇・朝鮮篇)として岩波書店より刊行予定であるが、すでに資料集に収録すべき資料の選定をほぼ終え、解題・解説の執筆作業にとりかかっている。 また、奄美篇にかかわる資料選定の基礎作業として、奄美大島教育会館所蔵松田清文庫の整理などの作業も進捗しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の成果を植民地主義に関する資料集(奄美篇・沖縄編・アイヌ篇・台湾篇・朝鮮篇)として刊行するために、解題・解説の執筆作業を進捗させる。 また、奄美篇にかかわる資料選定の基礎作業として、奄美大島教育会館所蔵松田清文庫の整理のほか、鹿児島県立図書館所蔵の鹿児島新聞紙上における奄美関係記事の目録化などの作業に着手しているが、これは膨大な作業を必要とするために今年度中に終了させることが困難であり、なんらかの形で継続を必要としている。
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Research Products
(1 results)