2010 Fiscal Year Annual Research Report
大学における内部質保証システムの再構築と効果的運用に関する国際比較研究
Project/Area Number |
22330233
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
杉本 和弘 鹿児島大学, 教育センター, 准教授 (30397921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大佐古 紀雄 育英短期大学, 保育学科, 准教授 (10350373)
田中 正弘 弘前大学, 21世紀教育センター, 准教授 (30423362)
鳥居 朋子 立命館大学, 教育開発推進機構, 教授 (10345861)
林 隆之 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 評価研究部, 准教授 (30342629)
福留 東土 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (70401643)
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Keywords | 大学評価 / 内部質保証 / 外部質保証 / 大学経営 / 国際比較 |
Research Abstract |
開始初年度として、先行研究の収集・整理、内部研究会の開催、国内・海外の大学に対する訪問調査、その他関連の各種セミナー参加による基本情報の収集を中心に実施した。まず、内部質保証に関する先行研究及び関連理論の整理・考察を行い、その成果は日本教育制度学会第18回大会において「内部質保証システムの視点から-構成要件および運用をめぐる議論-」として発表した(鳥居、2010年11月)。 国内調査としては、国公私立4大学IRネットワークに基づく取組を進める大阪府立大学(2010年7月)、次期認証評価受審に向けて内部質保証体制の整備を進める立命館大学(同年8月)、「部局評価」による評価・改善活動を進めてきた東北大学(同年12月)を訪問し、関係者へのヒアリング及び関連資料収集を通して国内大学における内部質保証の取組状況の把握を行った。また、海外調査としては、豪州(2011年1月)、英国(2010年11月)、米国(2011年2月)、欧州(同年3月、2グループで実施)について各国・地域の質保証機関・大学団体・大学への訪問調査を実施し、外部質保証を含むマクロな質保証システム及び政策の動向把握や、各機関レベルにおける質保証システムの構築・運用状況について関係者へのヒアリング及び関連資料の収集を行った。また、法政大学大学評価室シンポジウム(2010年11月)や大学評価・学位授与機構シンポジウム(同年12月)等に参加して国内外における内部質保証に関する最新情報の収集を行った。 以上の活動内容については、3回の内部研究会(2010年5月・8月、2011年2月)を通して担当者間で共有・議論するとともに、今年度の調査結果と内部質保証システムに関する理論考察を踏まえて、第2年度に日本高等教育学会で特に海外における内部質保証の取組事例について共同発表することとしている。
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Research Products
(14 results)