2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学における内部質保証システムの再構築と効果的運用に関する国際比較研究
Project/Area Number |
22330233
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
杉本 和弘 東北大学, 高等教育開発推進センター, 准教授 (30397921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 朋子 立命館大学, 教育開発推進機構, 教授 (10345861)
大佐古 紀雄 育英短期大学, 保育学科, 准教授 (10350373)
林 隆之 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 研究開発部, 准教授 (30342629)
田中 正弘 弘前大学, 21世紀教育センター, 准教授 (30423362)
福留 東土 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (70401643)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大学評価 / 内部質保証 / 外部質保証 / 大学経営 / 国際比較研究 |
Research Abstract |
第二年度に行った調査研究成果として、日本比較教育学会第48回大会で「豪州大学の教育質保証における『アカデミック・ボード』の位置と機能」(杉本和弘)、日本教育学会第71回大会において「専門性パートナーシップによる大学教育マネジメント―英国キングストン大学の取組事例を中心に―」(杉本和弘・鳥居朋子)を発表した。さらに、後者は研究論文にまとめ、東北大学高等教育開発推進センター紀要第8号に発表した。 また、国内大学における内部質保証システムの先進事例として、広島大学の「到達目標型教育プログラム」、筑波大学の「筑波スタンダード」に基づく学位プログラムでの教育内容・方法の改善について調査を実施した。二つの事例からは、従来部局レベルにとどまる傾向が強かった教育の内部質保証が学位プログラム単位で全学的に進められている実態が明らかとなり、我が国の(特に大規模)大学における教育質保証の今後の方向性を示唆するものであると考えられる。 このように、本研究課題では、アングロサクソン諸国の大学を中心に国内外における調査研究を進めた結果、大学の内部質保証システムを構築し機能させるためには、全学レベルで学位プログラムを中心とした、データに基づく教育開発・教育改善が一体的に機能した質保証メカニズムを学内に確立し、さらに学内外にそのプロセスが明示されるようにしていく必要があることの重要性が明らかとなっている。 こうした観点から、大学評価・学位授与機構においては、本研究による研究成果を一部利用しつつ、「教育の内部質保証システム構築に関するガイドライン」が作成され(林隆之)、今後我が国の大学教育における内部質保証の強化・充実を推進していく基盤が形成されつつある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)