2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22330234
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
野元 弘幸 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (70261873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 隆人 宇都宮大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30323322)
前田 耕司 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60219269)
広瀬 健一郎 鹿児島純心女子大学, 国際人間学部, 准教授 (80352491)
若園 雄志郎 北海道大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (90573668)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アイヌ民族 / 先住民族 / 民族教育 / サーミ / 民族学校 / 教育委員会 / 民族大学 / ボリビア |
Research Abstract |
本年度は、研究成果のまとめの年として、①アイヌ民族教育の原理・制度、②アイヌ民族教育の実践、③海外の先住民族・少数民族教育の3つの研究課題の柱にそって、研究会等で総括的な討議を行い、その研究成果をアイヌ民族教育共同研究会編の報告書『アイヌ民族教育の会課題と展望』にまとめた。①では、アイヌ民族参加によるアイヌ教育委員会制度の具体的な検討行い、その記録をもとに同制度の創設に向けた具体的な展望を持つことができた。また、アイヌ民族学校や大学設立に向けての具体的な課題検討を地域で活動する教育関係者と討議することができた。②では、大学におけるアイヌ民族に関する学習やボリビアにおける先住民族大学の実践などを分析し、アイヌ民族教育の具体的実践に生かす議論ができた。アイヌ民族教育機関における教育内容・方法については、アイヌ民族固有の方法論についての十分な研究討議ができなかったことから、今後の研究課題として確認した。③については、海外の先住民族の先進的な取り組みを当事者による研究を含めて、日本に紹介し、アイヌ民族教育の具体手展望に生かすことができた。また、こうした研究を通じて、若手の先住民族教育の研究者育成やアイヌ民族教育を担う次世代の育成を試みることができた。報告書には、これらに加えて、2010年12月に北海道沙流郡平取町二風谷で行われた、国際共同研究会の報告のうち、海外からのゲストの報告を中心に記録として残し、今後の議論に生かすための資料化を行った。 3年間のまとめてとして、アイヌ民族学校、アイヌ民族大学などアイヌ民族教育機関の具体的な設立の展望と管理・運営のためのアイヌ民族教育委員会制度などの検討など、アイヌ民族の教育権保障のイメージを共同研究者およびアイヌ民族当事者との間で共有し、実践の展望を切り開くことができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(27 results)