2010 Fiscal Year Annual Research Report
社会理論・社会構想と教育システム設計との理論的・現実的整合性に関する研究
Project/Area Number |
22330236
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
廣田 照幸 日本大学, 文理学部, 教授 (10208887)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮寺 晃夫 筑波学院大学, 経営情報学部, 教授 (10041055)
小玉 重夫 東京大学, 教育学研究科, 教授 (40296760)
稲葉 振一郎 明治学院大学, 社会学部, 教授 (40252944)
山口 毅 帝京大学, 文学部, 講師 (80459388)
森 直人 筑波大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (10434515)
|
Keywords | 教育学 / 教育社会学 / 理論 / グローバリゼーション / 教育システム / 教育改革 / 戦後教育 / 教育と公正 |
Research Abstract |
研究課題として設定した問題の所在を確認し、プロジェクト全体での研究の方向を明確にする作業として、全体会を5回開催した。多様な分野の研究者が関与した研究プロジェクトのため、問題意識やアプローチ、バックグラウンドになる研究の文脈が異なるため、何をどう掘り下げていくべきなのかに焦点を置いて議論をした。具体的には、現代の教育改革の動向、教育学研究における規範理論の現状、社会学における公共的原理の扱い、戦後教育史の問い直しの状況などについて、報告者を設定して報告・討議した。ゲスト・スピーカーにもきてもらい、問題提起の報告をお願いした。初年度の検討を通して、教育改革の展開をただ後追いして、その実態を考察するだけの実証研究が多い中で、時代を先取りする社会構想と関わらせて教育システムをデザインする視点や、基本的な諸原理と照らして現実をとらえ直す実証研究の重要性が明らかになったといえる。並行して、文献の収集や整理を進めた。同時に、研究メンバーを3つの班に分けて作業グループを作り、それぞれ数回の会合を行った。そこでは、規範理論、現代社会理論、戦後教育史の3方向から、社会理論・社会構想と教育システム設計との関連を考察した。初中等教育の改革と高等教育の改革とは異なる論理やアクターが関わっているので、高等教育改革の考察のための単発の研究会も実施した。また、米国における教育学研究における規範理論の現状を確認するため、主導的な位置の研究者への訪問調査を行った。さらに、震災のため繰り越した予算で23年8月に歴史班の合宿を行った。
|
Research Products
(4 results)