2011 Fiscal Year Annual Research Report
形成的アセスメントによる「如何に学ぶかの学習」のための評価枠組に関する実証的研究
Project/Area Number |
22330240
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有本 昌弘 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80193093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富岡 比呂子 創価大学, 創価教育研究所, 講師 (60440236)
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Keywords | 学び方を学ぶ(L2L) / 形成的アセスメント / スクールベースト評価 / スクールリーダーシップ / 学校文化 |
Research Abstract |
Jarkko Hautamaki et,al.(2003)ASSESSING LEARNING-TO-LEARN A FRAMEWORK Helsinki Universityを和訳した。また、(2010)Assessment in Schools-Learning to Learn.を和訳した。 さらに、直接、Jarkko Hautamaki研究室を訪問し、Hautamaki教授、Kupiainen博士と面会し、欧州全域でのL2Lについて、意見交換した。 その結果、Hautamaki., J., Arinen, P., Bergholm, B., Hautamaki, A., Kupiainen, S., Kuusela, J., Lehto, J., Niemivirta, M., &Scheinin, P. (1999). Oppimaan oppiminen ala-asteella. [Learning-to-Learn assessment:6th grade]. Arviointituloksia 3/99. Helsinki: Opetushallitus.の英訳冊子を持ち帰ることができた。 これらの作業を経て、L2Lのフィンランドで文脈の中でのframeworkを理解することができ、さらにこれをA県H村にて、実践を参与観察することにより、国内での適用可能性を吟味検討した。結果は、WALS2011にて、発表することができた。 評価の枠組みの中に、L2Lのアセスメントはもちろん、リーダーシップや学校文化を入れることを、英国や米国、カナダの研究者の研究知見を取り入れることで、国内の実践を切り取る方法に生かした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
L2Lの世界的なオーソリティに面会することにより、資料をいただけた点が大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
フレームワークを吟味した上で、国内での児童生徒からのデータ収集を含め、実地調査に乗り出し、最終年度に成果が出るようにしたい。その場合、算数数学を1つの柱としながらも、L2Lの趣旨に則り、生涯学習のコンピテンシーへとつないでみたい。また、教員調査もいれることにより、assessment,appraisal,evaluationを包括的にフレームとしていかしてみたい。
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