2012 Fiscal Year Annual Research Report
形成的アセスメントによる「如何に学ぶかの学習」のための評価枠組に関する実証的研究
Project/Area Number |
22330240
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有本 昌弘 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80193093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富岡 比呂子(井上比呂子) 創価大学, 創価教育研究所, 講師 (60440236)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 学び方を学ぶ(L2L) / 形成的アセスメント / スクールベースト評価 / スクールリーダーシップ / 学校文化 |
Research Abstract |
本研究は、「スクールベーストカリキュラム」を、形成的アセスメントと学習リーダーシップという2つの側面から、フィンランド・英国で見られる拡張しつつある学習の概念を切り口にして掘り下げ、教師のアセスメントリテラシーの立場から、授業・学校文化変容に資する「『質』理解に向けた努力としての評価」枠組を実証的に得ようとするものである。Hautamaki教授の研究室を訪問し、欧州全域でのL2Lについて、意見交換した。これらの検討を経て、L2Lのフィンランドで文脈の中でのframeworkを理解することができ、さらにこれをA県H村にて、実践を参与観察することにより、国内での適用可能性を吟味検討した。結果は、WALS 2011、EARLI 2012にて、発表した。背景にある主要能力(キー・コンピテンシー)の究極の目標として「ラーニング・ツウー・ラーン(L2L)」があげられ、一切の教科授業の基盤になければならないこの概念は、実は、国を超えるスケールの大きいものをさすことがわかった。評価の枠組みの中に、L2Lのアセスメントはもちろん、リーダーシップや学校文化を入れ国内実践を切り取る方法に生かした。当初、期間内に明らかにすることは、代表者が専門的に研究してきた日本国内での授業研究とスクールベーストカリキュラム評価の土台の上に、評価によってカバーされるアセスメントの属性・特質として、測定し認め記述されるべき授業のプロセスにはどんな様相や側面があるのか、そのための道具について、明らかにすることであったが、英国の研究者(James et al 2007)をもとに、教員500名への量的調査を行った。その結果を、教科教育学会の学会誌に共著で投稿するなど行うことにより、わが国においても、国内への形成的アセスメントの深い浸透が急務であるとともに、文化的システム的に海外への逆提案についての可能性も明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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