2012 Fiscal Year Annual Research Report
社会科教育研究・実践の改善に資する「研究法ハンドブック」の日米共同開発
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22330249
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
草原 和博 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40294269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棚橋 健治 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40188355)
溝口 和宏 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (30284863)
桑原 敏典 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70294395)
鴛原 進 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (30335880)
橋本 康弘 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70346295)
山田 秀和 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50400122)
渡部 竜也 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (10401449)
藤本 将人 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (10404229)
田中 伸 大阪大谷大学, 教育福祉学部, 講師 (70508465)
田口 紘子 鹿児島大学, 教育学部, 講師 (10551707)
後藤 賢次郎 広島大学, 教育学研究科(研究院), 特任助教 (10634579)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / 教科教育学 / 社会科教育学 / 研究方法 / 方法論 / 国際比較 |
Research Abstract |
本年度は,社会科教育研究の方法論ハンドブックの開発に向けて,以下2つの取り組みを実施した。 第1に,米国の教師教育研究の動向と方法論を捉えるために,アーカンソー工科大学教育学部長のシェリー・フィールド教授を招へいし,学術シンポジウムを開催した。本シンポジウムでの基調講演と意見交換を通して,米国の教師教育は,教職経験が豊かで,TAとして現に学生指導にあたっている(博士課程)大学院生の格好の研究テーマとして認識されていること,また実習生を規定している教育上の信念や価値観,それらの変容過程の解明などが中心的な研究課題になっていることなどが明らかとなった。本成果は,全国社会科教育学会のホームページで公開された。 第2に,方法論ハンドブックに掲載する基本概念を整理するために,これまでに招聘した①サウスフロリダ大学のソーントン教授,②ノースカロライナ大学のバンスレッドライト教授,③オークランド大学のオマホニー准教授との意見交換の成果を論文化した。各研究者には,①カリキュラム研究,②子ども/学習研究,③教師/教授研究の各テーマに関して論考を寄せてもらうとともに,科研メンバーによる解題を添え,日本の研究の改革に示唆するところを示した。本成果は,全国社会科教育学会の『社会科研究』第77号に掲載された。 一連の研究を通して,現代米国で主流化してきた研究方法論,すなわち,教師の自律的な意思決定の構造と要因,ならびに子どもの個性的で多様な学びのプロセスを質的に記述・説明しようとする「実証的・経験的研究」の方法論を抽出できた。また日本で独自に発展・確立されてきた「規範的・思想的研究」と「実践的・開発的研究」とあわせて,研究方法論の全体像を説明するフレームワークを構築できた。3年間の成果は,明治図書出版より『社会科教育学研究法ハンドブック-学術論文の作り方・書き方-』(2013年秋)として刊行される予定。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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