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2012 Fiscal Year Annual Research Report

地球ニュートリノ方向検出のためのイメージインテンシファイアユニットの開発

Research Project

Project/Area Number 22340047
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

三井 唯夫  東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 准教授 (20283864)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords素粒子物理学(実験)
Research Abstract

本年度は、光学系とイメージインテンシファイアを用いた、粒子識別装置の設計を具体化した。カムランド実験の計画変更(光検出器を改善する「カムランドII」の延期と、二重ベータ崩壊探索実験における予期せぬバックグラウンドの混入、その除去計画の挿入)に伴い、イメージインテンシファイアユニットの活用法として、ガンマ線とベータ線を区別する「粒子識別」が注目された。そこで、昨年度は、本研究で開発中のユニットを粒子識別に応用するこを検討し始め、本年度は、これを具体化した形である。
まず、シミュレーションによって要求される光学系の性能を評価した。素粒子反応の部分は、GEANT4(ジアン4)ツールキットを用い、光線追跡はZEMAX(ジーマックス)シミュレータを用いた。途中のデータの受け渡しも現実的な条件を再現させることによって、ニュートリノレス二重ベータ崩壊に対する粒子識別能力を具体的に評価した。
ZEMAXを用いた光学設計では、反射鏡を用いた設計に力を入れた。液体シンチレータ中で検出器を使う場合、レンズを用いた系では、系全体を圧力容器中に納め、レンズ系が空気(または窒素などの不活性ガスでも良い)中に置かれた状態にする必要がある。これは、液体シンチレータの屈折率が、1.4程度と高いため、もしレンズを液体シンチレータに浸した状態で用いると、レンズに用いる光学ガラスの屈折率(1.5から1.8)が相対的に低くなってしまうためである。相対屈折率が小さいと、焦点距離の短い、F値の小さい、明るいレンズを設計することが難しくなってしまう。鏡の場合には、そのような問題はないので、最初に液体シンチレータの光を受ける「主鏡」や、その周りの系は鏡で設計し、液体シンチレータに浸した状態で用いる設計とすれば、圧力容器は、後段のより小さいサイズの系だけを納めれば良く、設計全体は、ずっと楽になるのである。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (5 results)

All 2013 2012

All Presentation (5 results)

  • [Presentation] KamLAND-Zenにおけるバックグラウンド除去に向けたイメージング検出器の開発2013

    • Author(s)
      花篭紘
    • Organizer
      日本物理学会第68回年次大会
    • Place of Presentation
      東広島市、広島大学
    • Year and Date
      20130326-20130329
  • [Presentation] Development of mirror type imaging detector for reducing 10C & 110mAg backgrounds for KamLAND-Zen(ポスター)2013

    • Author(s)
      花篭紘
    • Organizer
      Neutrino Geoscience 2013
    • Place of Presentation
      高山市、ひだホテルプラザ
    • Year and Date
      20130312-20130315
  • [Presentation] カムランド禅の現状と将来2012

    • Author(s)
      井上邦雄
    • Organizer
      第2回日大理工・益川塾連携素粒子物理学シンポジウム(CST & MISC joint symposium)
    • Place of Presentation
      京都市、京都産業大学
    • Year and Date
      20121102-20121103
  • [Presentation] Backgrounds for KamLAND-Zen experiment2012

    • Author(s)
      池田晴雄
    • Organizer
      neutrino2012
    • Place of Presentation
      京都市、京都テルサ
    • Year and Date
      20120603-20120609
  • [Presentation] Energy and Vertex Calibration and Background estimation in KamLAND- Zen2012

    • Author(s)
      松田さゆり
    • Organizer
      neutrino2012
    • Place of Presentation
      京都市、京都テルサ
    • Year and Date
      20120603-20120609

URL: 

Published: 2014-07-24  

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