2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360219
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
緑川 光正 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90126285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麻里 哲広 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90250472)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 建築構造 / 制振 / ロッキング / 地震応答低減 / 耐震設計 |
Research Abstract |
浮き上がりに伴って降伏するベースプレート(BPY)を最下層柱脚部に設けたロッキング制振建築構造システムを対象として,捩れ応答特性を明らかにし,BPY架構の課題を克服するロッキング構造システムを提案し,解析と実験により本構造システムの応用と展開を図る。 1)偏心の有るBPY架構の捩れ応答特性:先行研究の3次元振動台実験の鉄骨造3層縮小模型BPY架構を対象とし,地震動入力レベルと捩れ応答の関係に着目して偏心率を変数とした3次元地震応答解析を行い,その捩れ応答特性と力学機構を評価した。 2)柱中間部浮き上がり許容(CMU)機構を持つ構造システムの地震応答特性:BPY架構では柱脚浮き上がりにより架構の剛体回転が生じて上部構造自体の変形が抑制されるため,最大層間変形角は柱脚固定架構よりも概ね小さくなる。しかし,BPY架構は柱脚部回転固定度が小さく,最下層の層間変位角は柱脚固定架構より増大する。この課題に対処するため,最下層柱中間部にCMU機構を持つ構造システムの地震応答特性を評価した。同時に,CMU機構付縮小模型柱試験体の静加力実験を行い,その基本力学特性を把握した。 3)初期鉛直張力による自己復元機構を持つ構造システムの地震応答特性:BPY架構で活用する自重の代わりにPTワイヤーで初期鉛直張力を導入して架構を初期位置に復元させる構造システムを対象として地震応答解析を行い,その適用範囲と応答特性を評価した。この構造システムは,浮き上がり柱の負担自重が少ない架構の場合に自己復元機能を有効に付与できる。 4)ロッキング構造システムの非構造部材の耐震性:ロッキング構造システムの地震応答時の最下層部浮き上がり変位に対して浮き上がり部分の設備配管等の保有変形追従性能をどの程度に設定するべきかを検討した。 5)まとめと本構造システムの耐震設計に関する提言:本研究を総括し,耐震設計に関する提言を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)