2012 Fiscal Year Annual Research Report
住宅居住者の特性を考慮した火災時の人命安全評価手法の開発
Project/Area Number |
22360240
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
菅原 進一 東京理科大学, 総合研究機構, 教授 (90011220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 雅之 東京理科大学, 総合研究機構, 講師 (40366448)
山内 幸雄 東京理科大学, 総合研究機構, 准教授 (70548388)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 住宅火災 / 燃焼 / 一酸化炭素 / 煙 / 死者 / 避難 / 減光係数 |
Research Abstract |
(1)死者発生リスクの高い住宅火災の分析:死者が発生した火災報告データを集計し,発火源と着火物の組み合わせから火災の種類として火災拡大が徐々であるか急激であるかを分類し,発火源と死者の年齢層の組み合わせから被害に遭う人を特定し,さらに発火源と死者発生の経過の組み合わせから火災時の状況を特定し,死者発生火災のシナリオを整理した。 (2)火災初期の住宅内煙流動解析手法の開発:住宅の居室では,着火から約5分で盛期火災に至ることが指摘されており,その盛期火災時に問題になるのが一酸化炭素(CO)の発生と伝播である。木材クリブを可燃物とする模型実験により,可燃物の重量減少速度にCO発生量が比例することを確認し,その発生プロセスは完全燃焼に必要な酸素量の供給が不足した段階でCOが発生し始めるGlobal Equivalence Ratioモデルが適用可能であることを確認した。また,連結させた中規模模型の間に木製フラッシュ扉,集成木材扉,鉄製扉を設け,扉の性能を確認した。 (3)居住者特性や建物特性を考慮した屋外への待避シナリオの類型化:居住者モデルとして両親+子供2人+老人1人を設定し,建物モデルとして2階建て住宅を設定し,就寝時にリビングで火災が発生した場合の住警器の連動の有無や廊下等の煙汚染状況等による待避シナリオを整理した。 (4)住宅火災人命安全評価手法のケーススタディ:(3)で整理したモデル住宅での待避シナリオに対して,モデル火災を1階居室に設定し,熱暴露(温度),毒性ガス(一酸化炭素),窒息危険性(二酸化炭素),移動困難性(煙の減光係数)を評価した。階段が避難上支障を来す状態になるのは,移動困難性が最も早く約110秒,次に熱暴露で約170秒であり,視界不良による移動困難性がまず影響して行動を奪い,その後に熱やガスが身体に影響する状況に至ると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)