2012 Fiscal Year Annual Research Report
多次元電子顕微鏡法による時効硬化過程の立体的可視化
Project/Area Number |
22360292
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
金子 賢治 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30336002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東田 賢二 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70156561)
馬場 則男 工学院大学, 情報工学部, 教授 (80164896)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 電子線トモグラフィ / アルミニウム合金 / 時効硬化 |
Research Abstract |
・重要性や意義主にアルミニウム合金材料のマクロ特性と微構造の相関を立体的に解明することを目的とし、析出硬化型合金材料のマクロ特性を制御している析出物の分散状態、転位との相互作用や時効に伴う構造の変化を立体的に可視化し、従来2次元観察の結果からのみ論じられていたマクロ特性と微構造の関係を本来の次元で論じることが本研究の目的である。・具体的内容H24年度は研究対象材料として、自動車ボディーパネル用材料として注目を集めているAl-Mg-Si系合金、低温で時効硬化が発現する超ジュラルミン(2000系合金)系と固溶強化型合金中に析出物を分散させるAl-Mg-Mn系合金に電子線トモグラフィ法を適用した。Al-Mg-Si系合金の場合、STEM環状暗視野法を用いることにより析出物(β”)と転位の相互作用を立体的可視化に成功した。特に{111}面上の転位が<100>方向に成長したβ”にピン止めされている様子や、転位の張り出し角、それに応じた粒子せん断応力を求めることに成功している。Al-Mg-Mn系合金ではFIB-シリアルセクショニング法を用いることにより、疑似マクロ的なサイズで粒内や粒界における析出物の分散状態を立体的に可視化することに成功している。本研究成果は現在論文投稿準備中である。超ジュラルミン材料では、時効に伴うCuMgAl2やAl5Cu5Mg2の立体的な分散状態の解明に成功し、時効硬化で高い強度が得られる原因を微構造の観点から立体的に解明することに成功した。この成果に関しては平成25年6月に開催される日本金属学会九州支部大会にて発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)