2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22360357
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宮崎 康行 日本大学, 理工学部, 教授 (30256812)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 構造保存解法 / 解構造 / 分岐解析 / ゴサマー構造 / 多体力学 |
Research Abstract |
本研究では4つの課題に取り組んだ.まず,課題1として,精密・大規模なゴサマー多体構造物モデルの運動の高速な並列解析コードNEDAの開発を掲げた.これについては既に開発済みのNEDAを次期ソーラーセイルの運動解析,ならびに,一般的なスピン展開膜面の運動解析に用いて,その有効性を示した.課題2として,精緻で汎用性のある地上試験法と実験結果に基づく数値解析の精度評価法の提案を掲げた.これについては,静的な膜面変形計測および荷重計測実験,ならびに,大型真空層を用いた高真空下での展開実験を実施し,自動展開・姿勢マヌーバ実験の可能な実験システムを完成させた.また,膜面を収納する際の折り目による収納好悪率悪化の評価法について検討し,簡易計算モデルを示した.課題3として,分岐構造が系全体に与える影響を考慮した数値解析の誤差評価理論の構築を掲げた.これについては,主経路に近い領域に別の解経路が存在し,各時間ステップにおける極めて小さな収束誤差から,その別経路に運動経路が移ることで,その後の運動が主経路とは異なるものになり得ることを示すことができた.また,その別経路は各時間ステップにおける静的分岐経路に対応していることも示した.課題4として解構造の必要な部分を保存するモデル低次元化法の構築を掲げた.これについては,既に構築したモデル低次元化法を用いてデータの欠損部分を再構築する方法ならびに誤差評価法を示し,数値計算によりその有効性を示した.以上を通じて,本研究の目的である,ゴサマー多体構造物の静的変形および動力学の特徴を理論展開・数値シミュレーション・地上実験により明らかにすることができた.特に,提案する理論(多体力学理論およびモデル低次元化理論)が有効であることを示せたことで,ゴサマー宇宙構造物の設計法の基礎を築くことができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Repeatability of Stored Configuration of a Large Solar Sail with Non-negligible Thickness2013
Author(s)
H. Sakamoto, S. Kadonishi, Y. Satou, H. Furuya, Y. Shirasawa, N. Okuizumi, O. Mori, H. Sawada, J. Matsumoto, M. Natori, Y. Miyazaki, M. Okuma
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Journal Title
DIgital Proceedings of 54th AIAA/ASME/ASCE/AHS/ASC Structures, Structural Dynamics, and Materials Conference
Volume: 1
Pages: 1-15
Peer Reviewed
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[Presentation] 厚さを考慮したセイル膜の収納再現性について2012
Author(s)
門西省吾, 坂本啓, 佐藤泰貴, 古谷寛, 白澤洋次,奥泉信克, 森治, 澤田弘崇, 松本純, 名取通弘, 宮崎康行, 大熊政明
Organizer
宇宙構造材料シンポジウム
Place of Presentation
神奈川
Year and Date
20121204-20121204
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