2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22370043
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
前仲 勝実 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (10322752)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ペア型レセプター / 細胞表面受容体 / 蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 表面プラズモン共鳴 / NMR解析 / X線結晶構造解析 / 免疫制御 |
Research Abstract |
ウイルス感染の主たる防御は細胞傷害性T細胞(CTL)やナチュラルキラー(NK)細胞であり、これらを制御する代表的な受容体は、主要組織適合性抗原(MHC)を認識するヒトNK細胞受容体Killer cell immunoglobulin (Ig)-like receptor (KIR)群やLeukocyte Ig-like receptor (LILR)群である。最近、研究代表者らはMHCに提示されるHIVペプチドの変異がCTLだけでなく、KIR群の認識に影響を与えることを見出し、”2重逃避機構Dual escape model”を提唱した。さらに、米グループからLILR群も同様のペプチドによる影響を受けることが報告された。そこで、本研究ではHIV変異ペプチドを提示したMHCとKIR群あるいはLILR群との複合体の結晶構造解析を行い、その分子基盤を明らかにする。 本年度は、変異HIVペプチドを提示させたLILRB2-HLA-B27複合体については条件検討を進めたが、回折点が得られないままでまだ検討を続けている。他方、LILRB1とHLA-G複合体について、結晶が得られ、構造解析に十分な回折像を得ることに成功した。決定した立体構造からLILRの認識はHLAに依存するのではなく、受容体自身が決定していることが明確になった。次に、KIR群とHLA-CーHIVペプチド複合体の新たな結晶が得られた。これについては、予想外にペプチドの結合様式が変異によりずれることがわかり、ペプチドによる制御をデザインすることの難しさを感じる結果となった。今後は、これらの結果を基に如何に合理的に有効なペプチドを設計できるかについて、一般的な法則を見出したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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