2010 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク質膜透過におけるSecDFの機能とプロトン駆動力の役割
Project/Area Number |
22370070
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 博幸 京都大学, ウイルス研究所, 准教授 (10243271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 芳展 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (10192460)
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Keywords | SecDF / SecA ATPase / SecYEG / タンパク質膜透過 / 結晶構造解析 / プロトン駆動力 / カチオントランスポーター |
Research Abstract |
真性細菌において、タンパク質の膜透過には、ATPとプロトン駆動力(PMF)の2つのエネルギーが用いられる。ATPは必須のエネルギー源であり、モータ因子SecAATPaseにより利用される。PMFは、膜透過の効率を促進するが、その作用機序については殆ど解っていない。SecYE膜誘過チャネルと複合体を形成し、補助的に働く膜タンパク質SecDFは、タンパク質膜透過を促進することが知られているが、その分子機構は不明なままである。本研究では、SecDFの立体構造解析と生化学的解析を通して、SecDFのタンパク質膜透過促進の分子メカニズムを明らかにする。加えて、「SecDFはPMFのエネルギーを利用してタンパク質膜透過能を促進している。」との仮説に立ち、生化学的解析を通して、これを実証し、その機構を明らかにすることを目指す。本年は・高度好熱菌由来のSecDFの高分解能の立体構造を東大・理学研究科の塚崎智也博士、濡木理博士との共同研究により明らかにし、立体構造に基づいた生化学的解析を進めた。
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