2012 Fiscal Year Annual Research Report
カキの甘渋性決定遺伝子の単離とその機能解析によるタンニン蓄積制御機構の解明
Project/Area Number |
22380023
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
米森 敬三 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10111949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 明彦 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 研究員 (30355440)
山根 久代 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (80335306)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 園芸学 / ゲノム / 遺伝子 / 植物 / プロアントシアニジン / タンニン |
Research Abstract |
六倍体である日本のカキの甘渋性を決定する遺伝子(AST遺伝子)単離のために、これまで構築した近縁二倍体種マメガキのFosmidライブラリーによるコンティグに加え、新たに作製したマメガキのBACライブラリーを用いたコンティグの構築を試みた。まず、BACライブラリーからのシードクローン単離のためのプローブとして、これまでに構築したAST遺伝子に強く連鎖したマーカーを検出するためのE1/M1、E4/E5R、5RF/5RRの3つのプライマー組を用いて、それぞれの増幅領域からプローブを作製してスクリーニングを実施した。その結果、E1/M1およびE4/E5Rの領域から作製したプローブでのスクリーニングでは、それぞれ165および94と多数のクローンが検出された。これに対し、5RF/5RRの領域をプローブとした場合は6クローンのみが検出され、さらにこれらのクローンのE1/M1およびE4/E5RでのPCR分析により、この6クローンはすべてAST遺伝子と連鎖する領域を含んでいることが確認できた。次に、これらクローンのエンドシークエンスと既存のFosmidコンティグの塩基配列を利用して、AST遺伝子座に最も近づいていると考えられるクローン5R-BAC1をシードクローンとして決定した。また、このシードクローンのエンドシークエンスを利用して、BACクローン5R-BAC2を単離することでAST遺伝子存在領域をカバーしていると推定できるBACコンティグを構築することができた。 なお、中国の完全甘ガキ‘羅田甜柿’の甘渋性を決定する遺伝子(CPCNA遺伝子)の単離においても、今回構築したマメガキのBACクローンによる解析が有効であることを示すいくつかのデータを得ることが出来、今後のCPCNA遺伝子単離のための方向性を示すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)