2012 Fiscal Year Annual Research Report
C1微生物を中心とした複合生物系による分子循環と炭素固定
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22380052
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阪井 康能 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60202082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由里本 博也 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00283648)
奥 公秀 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (10511230)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メタン / メタノール / メタン資化性細菌 / 生長促進 / レドックス / 複合生物系 / メタノール資化性細菌 / グルタチオン |
Research Abstract |
1. 植物に常在するC1微生物の統括的な理解とメタン酸化活性・植物生長の促進 植物葉圏に棲息するメタン資化性細菌の分布を調べ、Methylomonas属、Methylosinus属、Methylocystis属に属するメタン資化性細菌が、メタノール資化性細菌(メチロトローフ)と共に、根圏のみならず葉圏にも分布、棲息していることが明らかとなった。一方、アカシソとの高い特異性が認められたメタノール資化性細菌Methylobacterium sp. OR01株が、アカシソの成長とともに種子から垂直伝播して葉上で優占化することを確認し、他のMethylobacterium属細菌より強いアカシソへの定着能を有することを明らかにした。 2. C1化合物誘導発現・タンパク質合成・分解と植物表層におけるC1微生物の生存戦略 メタノール資化性酵母が植物表層に生存する際に必要な細胞機能について、特に窒素代謝に関わる遺伝子に着目し、関与する遺伝子をクローン化し、遺伝子破壊株を構築した。当該遺伝子について、これまでに確立した生化学的実験手法と蛍光観察技術を用い、葉上での遺伝子発現動態を解析するとともに、葉上での増殖への影響を調べ、その重要性を明らかにした。 3. 酵母グルタチオン合成・分解系を中心とした細胞内レドックス・転写制御 栄養源センサーとして知られるTORキナーゼの細胞内レドックス制御における役割を、出芽酵母における活性亢進株を用いて解析し、TORC1活性の亢進により、細胞内のシステインを始めとするアミノ酸プールが減少し、グルタチオン量が減少している事が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)