2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22380062
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 誠 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10204992)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郷田 秀一郎 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00346587)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | リボザイム / リボ核タンパク質複合体酵素 / tRNA / 超好熱性アーキア |
Research Abstract |
我々は超好熱アーキア(Pyrococcus horikoshii)RNase Pが、触媒活性を持つRNA(PhopRNA)と5種のタンパク質(PhoPop5, PhoRpp21, PhoRpp29, PhoRpp30, PhoRpp38)から構成され、PhoRpp38を除く4種のタンパク質とPhopRNAからなる再構成酵素(R-4P)が55℃で最大酵素活性を示すのに対し、5種のタンパク質とPhopRNAを含む再構成酵素(R-5P)は70℃で最大酵素活性を示すことを明らかにした。また、蛍光標識した相補的塩基配列を持つ2本のRNA鎖(21 nt)(Cy3-オリゴ-1とCy5-オリゴ-2)を用いた実験より、PhoPop5とPhoRpp30がRNAの会合と解離をともに促進することを見出し、これらの活性がPhopRNAの活性化に関与していることを示唆した。さらに、PhopRNAのヘリックスP3とP8を含む2本のステムループ構造の変異体(ΔP3とΔP8)を作成し、触媒活性への関与について検討したところ、変異体ΔP8では、kcat は変化しなかったがKMは49.2 μMに増加し、ΔP3ではKMは変化しなかったがkcatが0.89 min-1に減少した。この結果より、P3は触媒活性に関与しているのに対して、P8はpre-tRNAとの相互作用に関与していることが明らかになった。最後に、ΔP3あるいはΔP8を含む再構成酵素のグリセロール密度勾配遠心法を行ったところ、ΔP8を含む再構成酵素には5種のタンパク質が検出されたが、ΔP3を含む再構成酵素にはPhoPop5とPhoRpp30が検出されなかったことから、P3ステムループ構造がPhoPop5-PhoRpp30複合体の結合部位として機能していることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|