2012 Fiscal Year Annual Research Report
農林資源問題と農林資源管理主体の比較史的研究―国家・地域社会・個人の相互関係―
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22380120
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野田 公夫 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30156202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 嘉弘 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (00183046)
大田 伊久雄 愛媛大学, 農学部, 教授 (00252495)
伊藤 淳史 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00402826)
白木沢 旭児 北海道大学, 文学研究科, 教授 (10206287)
足立 泰紀 神戸医療福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (30269922)
足立 芳宏 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40283650)
岡田 知弘 京都大学, 国際公共政策研究科, 教授 (60177053)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 農業史 / 農林資源 / 資源管理 / 総力戦体制 / 農業経済学 |
Research Abstract |
本共同研究では、(1)あらゆるものを「資源」とみなしその生産力化に邁進した「総力戦体制」期に農林資源開発は如何なる様相を呈したかを明らかにする、(2)かかる開発過程を日本・ドイツ・アメリカの三国比較を通じて各々の相違とその根拠および歴史的性格を明らかにする、(3)満洲・樺太・南洋群島・占領下華北の事例分析により日本帝国圏諸地域が経験した農林資源開発の実態とその意味を明らかにする、(4)これらの総力戦体制期研究から戦後=現段階につながる諸論点を提示することを課題にした。 その成果は、(1)日本農業経済学会特別セッション、および(2)日本農業史学会(2013年3月28日・東京農業大学)シンポジウムにおいて報告を行うとともに、(3)『農林資源開発史論』全2巻として刊行した。概要は以下のとおり。 (1)日本農業経済学会特別セッション<2012年3月30日・九州大学、テーマ:農林資源開発の比較史―「資源化」と総力戦体制―>座長:野田公夫、報告:①大瀧真俊:総力戦時代の馬資源開発、②足立泰紀:総力戦体制下における「農村人口定有論」、③足立芳宏:戦時ドイツの食糧アウタルキー (2)日本農業史学会シンポジウム<2013年3月28日・東京農業大学、テーマ:日本帝国圏における農業資源開発―「資源化」と総力戦体制の比較史―>座長:野田公夫、報告:①今井良一:「満洲」農業移民と北海道農法、②森亜紀子:戦時期南洋群島における資源開発の変容、③白木沢旭児:戦時期華北における農業問題、④足立芳宏:ナチス「帝国圏」における農業資源開発 (3)出版 野田公夫編著『<農林資源開発史論I>農林資源開発の世紀―「資源化」と総力戦体制の比較史―』(2013年2月28日刊)、同『<農林資源開発史論II>日本帝国圏の農林資源開発―「資源化」と総力戦体制の東アジア―』(同3月15日刊)として京都大学学術出版会より出版した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)