2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22380122
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
岩元 泉 鹿児島大学, 農学部, 教授 (10193773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 邦裕 鹿児島大学, 農学部, 教授 (20167852)
田代 正一 鹿児島大学, 農学部, 教授 (90231406)
渡辺 克司 鹿児島国際大学, 経済学部, 准教授 (30258678)
山本 直之 宮崎大学, 農学部, 教授 (10363574)
金岡 正樹 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, その他 (50355260)
李 哉ヒヨン 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (60292786)
辻 一成 佐賀大学, 農学部, 准教授 (00253518)
内藤 重之 琉球大学, 農学部, 教授 (30333397)
坂井 教郎 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (80454958)
豊 智行 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (40335998)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 限界地農業 / 南九州 / 産地マーケティング / でん粉工業 / 焼酎産業 / 有機農業 |
Research Abstract |
南九州農業の限界地からの脱却に至るプロセスに大きな役割を果たした野菜の産地マーケティングの展開を,JA鹿児島経済連の産直事業の展開を中心にとりあげ,畑作農業成長のメカニズムについて、その展開過程と要因を明らかにした。結論では、近年では市場遠隔性は野菜の産地形成やマーケティングの制約条件とはならなくなったこと、後発産地であったことがかえって経済連による一元的なコントロールを可能にし、戦略的産地マーケティングを取ってきたことが解明された. 南九州農業の象徴的産物であるさつまいもについては、でん粉工業と焼酎産業の原料用さつまいもをめぐる需給関係から、澱粉用さつまいもの場合には、協議会による需給調整が功を奏しているのに対し、焼酎用さつまいもの場合には、原料調達を巡ってメーカー、集荷業者、生産者が錯綜し、競合が激化していることを明らかにした。このような競争的関係が地域全体としてみると産地形成を促し、活性化につながっている. 限界地であったが故に遅れていた産地形成、主体形成を逆手にとって戦地マーケティング戦略を構築したJA鹿児島経済連の野菜事業、市場対応や契約生産を通じて得たマーケティング手法や耕畜連携事業による規模拡大を通じて構築されたマネジメント戦略による経営ビジネスモデルの構築などは、「限界地農業論」を覆す動向だという評価を十分に受けられるし、同様の経営体が南九州に数多く出現していることもその点を裏付けている.また、さつまいもを巡る焼酎産業、でん粉産業の対比的な動向、「共創的産業連携」に繋がるような動きは、商業作物と政府管掌作物との競争的環境という意味においても新しい展開といって差し支えない。これらの点を,イタリアにおける有機農業及び山間地でのショートサプライチェーンの形成を参考に明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)