2012 Fiscal Year Annual Research Report
プロバイオティック血液型乳酸菌による潰瘍性大腸炎(UC)予防能ヨーグルトの構築
Project/Area Number |
22380144
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 忠夫 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00118358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川井 泰 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00261496)
北澤 春樹 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10204885)
西村 順子 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 技術専門職員 (10241556)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プロバイオティクス / 血液型乳酸菌 / 潰瘍性大腸炎 / 競合阻害 / ビフィズス菌 / アドヘシン / 機能性ヨーグルト / 経腸栄養剤 |
Research Abstract |
若年層の潰瘍性大腸炎が現在日本では急増し、その予防と治療のカギを握るのは、ヒト腸管内プロバイオティクスの「ヒト腸管付着性機構の解明と応用」に関する基盤研究である。私たちのこれまで蓄積してきたヒト腸管ムチンのABO式血液型抗原糖鎖に結合する「血液型乳酸菌」と一連の新規アドヘシン(細胞付着因子)の発見成果を基礎として、選択有用菌を用いて炎症性の腸疾患などの原因有害菌の特異的排除機構の解明を行い、最終的には有害菌排除能ヨーグルトの構築により、UCなどの炎症性腸疾患(IBD)を予防することを研究目的としている。 平成22年度は、ヒト大腸ムチンに発現する結合糖鎖の中でABO式血液型抗原部位を認識して結合する「プロバイオティック血液型乳酸菌」の広域スクリーニングを行って、より優れた強力なライブラリーを構築し、また同じ血液型抗原に対して結合性を有する病原性細菌である「血液型有害菌」の優れた炎症性病原性細菌ライブラリーも構築できた。 平成23年度は、ヒト腸管の腸内細菌叢における腸管付着性や定住性機構を解明するために、血液型結合性菌株を善玉菌と悪玉菌から選抜して、その相互作用のBIACOREによる解析、ヒト腸管細胞培養株での相互作用確認解析、結合因子の同定と糖鎖認識部位のエピトープ解析などを実施した。平成24年度には、新しいBiacore評価系として、ヒト大腸ムチンの結合糖鎖のシアル酸と硫酸基に着目し、シアリダーゼでシアル酸を、スルファターゼで硫酸基を切り出し、これらを特異的に認識するプロバイオテクスの評価系を世界で初めて構築することができた。最終的には、プロバイオティックビフィズス菌を用いて、潰瘍性大腸炎の原因菌の一つと考えられているFusobacterium varium(バリウム菌)のヒト大腸ムチン結合糖鎖への付着を阻害するヨーグルトを開発提案することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)