2012 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子発現解析技術・生物検定を用いた表生細菌・イネ相互作用の解明
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22380183
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Research Institution | National Institute for Agro-Environmental Sciences |
Principal Investigator |
對馬 誠也 独立行政法人農業環境技術研究所, 農業環境インベントリーセンター, センター長 (50354080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 栄一 独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝子組換え研究センター, 上席研究員 (70373256)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 葉面細菌 / 全細菌数計測 / 無菌イネ作出 / イネ遺伝子発現 / 細菌・イネ相互作用 |
Research Abstract |
昨年に引き続き、種子消毒法により、無菌イネの作出に取り組んだ。その結果、3年間の試験から、少なくとも無菌イネは通常イネより1/10000以下の菌密度であることが明らかになった。無菌イネ(低葉面菌密度イネを仮称)の実用化(基礎研究用の研究素材として)が可能と考えられた。本成果は、マイクロアレイでイネ遺伝子発現を調べるにあたり、従来考慮されなかった「葉面微生物を含む植物生息微生物ノイズ」を大幅に除去した「高精度のイネ遺伝子発現解析」を可能にすると考える。 次に、昨年に続き、無菌イネ(低葉面菌密度イネ)と普通栽培イネのマイクロアレイ解析を実施した。発現の違いに関する解析では、昨年同様に各遺伝子発現レベルで2-fold upしたものを選抜して解析に供試した。その結果、3カ年の試験の結果、共通している点としては、無菌イネではDNAの複製と修復、たんぱく質の合成・加工・輸送に関与する遺伝子群がより多く発現していることが明らかになった。現在詳細な解析を行っているところであるが、本成果は少なくとも葉面微生物の存在自体が植物の遺伝子発現に何らかの影響を及ぼしていることを示唆しており、今後環境ストレスに対する植物葉面の役割(抵抗性を付与するなど)の解明に役立つと考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)