2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22390104
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60379203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 和江 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (00324781)
高橋 りょう子 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (20467559)
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70301265)
和佐 勝史 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (10240467)
大西 光雄 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70597830)
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Keywords | 低栄養 / NST / リフィーディング / 間接熱量計 |
Research Abstract |
【視察】低栄養の病態解析のためトレーサーや間接熱量計などを用いた先進的な臨床研究を行っているUniversity of Texas Medical Branch (UTMB)に訪問・視察した。UTMBでは、臨床研究のための独自の病棟をもっており、医師・看護師などの医療スタッフなどの人的配置のみならず、食事を作るキッチンはもとより、間接熱量計、筋生検、動静脈採血などの手技ができる設備面でも、臨床研究の登録から実施までの手続きも整った体制になっている。研究テーマとして、高齢化と栄養に焦点をあてており、同化を促すための遺伝子発現や治療法の開発に非常に熱心に取り組みを行っていた。視察だけでなく、日本でのアミノ酸、脂肪、代謝におけるテーマについて日本側からも講演、質疑応答を行い情報交換を行った。 【研究】昨年に引き続き後向きの低栄養患者の解析のため、当院の栄養管理計画書を調査した。データの抽出可能であった約7000人の患者のうち、低栄養状態から心停止にいたる可能性があるリフィーディング症候群の基準のひとつであるBMI16kg/m^2以下の患者は、約3%に認められた。このデータを元に、入院患者全体に対して新たな低栄養への予防対策を講ずることが可能である。 間接熱量計に関しても、高度救命救急センターを中心に重症病態への使用を開始している。今後、されにデータを蓄積して、栄養の観点から病態を解析していく。 【学会】第5回日本アミノ酸学会学術集会では、急性期での血中アミノ酸分析から病態への解析と次なる治療へ提言を行うとともに、意見交換を行った。 以上の訪問・視察と現在の当院での状況を基に、病院全体のスクリーニング体制や多職種によるかかわりのさらなる整備を検討している。
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Research Products
(2 results)