2012 Fiscal Year Annual Research Report
インシデントレポートによるリスクコスト算出の精緻化と自動化に関する研究
Project/Area Number |
22390106
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
廣瀬 昌博 島根大学, 医学部, 准教授 (30359806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今中 雄一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10256919)
吉原 博幸 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40182810)
竹村 匡正 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (40362496)
花田 英輔 島根大学, 医学部, 准教授 (90244095)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | インシデントレポート / 有害事象 / リスクコスト / 医事データ / 診療報酬 / 病院管理 / 事象分類法 / 精緻化と自動化 |
Research Abstract |
本研究の精緻化については昨年度、岡本が考案した自然言語法により、それが可能であることを確認した。しかし、とくに転倒・転落と薬剤関連の事象を合わせるとインシデントレポートの7~8割を占めるにも拘わらず、わが国においてはその疫学的側面は明らかにされておらず、精緻化のためには疫学的検討が不可欠であることから、次の研究を実施した。 A病院で2007~09年度に収集された転倒・転落に関するレポート1,764件を対象に,転倒率(件/1000患者・日)を用いて疫学的側面を検討した。全体の転倒率は1.84件/1000患者・日,性別では男2.06および女1.87であった。年齢別では,70歳代が2.82(555件)で最多で,高齢者ほど高い傾向にあった。診療科別では,外科系では整形外科が最低で1.14,内科系では循環器内科および呼吸器内科が最低で1.97を示し,外科系より内科系診療科が高い傾向にあった。また,入院から転倒発生までの日数における転倒率(転倒件数)について,入院翌日が0.16(118件)で最多,ついで入院3日目が0.12(84件),入院当日が0.11(78件)で以降漸減していた。転倒発生の平均値は12.4日であった。 また、同病院で2006年1月~2010年3月までの内服事例1,706件について、投薬プロセスから、処方・オーダー70件(4.1%)、調剤・払出し 588件(34.5%)、転記 16件(0.4%)および投薬 1,032件(60.5%)であった。職種別では、処方・オーダーでは医師が37件(52.9%)、調剤・払出しでは薬剤師が568件(96.6%)、転記では看護師が12件(75.0%)、および投薬では看護師が743件(72.0%)で、患者が関係した事例が231件(22.4%)もあることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)