2012 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法を用いた進行期子宮頸癌の放射線治療抵抗性機構の解明とその克服
Project/Area Number |
22390237
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
播磨 洋子 関西医科大学, 医学部, 准教授 (80140276)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 子宮頸癌 / 放射線抵抗性 / 予後因子 / バイオマーカー |
Research Abstract |
放射線治療に対する応答には個体差が存在し、治療効率を向上させるには腫瘍の放射線治療に対する感受性を予測する必要がある。平成19年度~平成21年度基盤研究(B)一般 (課題番号19390326)「分子生物学的手法を用いた子宮頸癌の放射線治療効果予測因子の探索と検証」において、子宮頸癌患者血液を用いて放射線治療効果予測因子としてアポリポ蛋白C-II (ApoC-II) を同定し、ApoC-II Elisa-Kitを作成した。本研究では前向き研究として日本放射線腫瘍学研究機構(NPO-JROSG) 婦人科腫瘍グループにおいて多施設共同で検討を行う計画をした。平成23年7月30日にJROSGにプロトコールを申請し、平成24年2月21日に承認された(JROSG 10-4)。平成24年2月1日に関西医科大学倫理委員会の承認(関医倫第0772号)を受け、平成24年3月1日に本研究を開始した。JROSG)婦人科腫瘍グループ9施設において倫理委員会に承認を受け症例の蓄積を行っている。 また、癌組織を用いて、放射線治療予後良好群と不良群の2群に分けて、TaqMan real-time PCR arrayによるプロファイリングを行った。良好群における発現が不良群よりも有意に高かったのはmiR-200a (p=0.013)、miR-200b* (p=0.018)、miR-452 (p=0.024)であった。反対に不良群が良好群よりも有意に高かったのはmiR-484 (p=0.038)、hcmv-miR-UL70-3p (p=0.043) であった。とくに、miR-200aはE-cadherinに関与し、子宮頸癌の転移を抑制すると報告されている。我々の検討でもmiR-200a が良好群に有意に高く発現したことから、進行期子宮頸癌の放射線治療後の予後予測因子として有用であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)