2013 Fiscal Year Annual Research Report
歯髄・歯根膜由来浮遊幹細胞の系統的初期化とその中枢神経性疾患への応用
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22390375
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
住田 吉慶 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50456654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝比奈 泉 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221039)
縣 秀樹 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20581177)
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00294570)
各務 秀明 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (80242866)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 口腔組織幹細胞 / 初期化 / 浮遊培養 / 神経 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ヒトの歯牙間葉系細胞から神経堤細胞への初期化を、様々な培養条件を中心とした簡便な方法で試みることである。さらに、得られた細胞を、神経堤細胞の分化系譜の近縁に当たる中枢神経の疾患モデルに応用することで、その可塑性を評価することが目的である。 昨年度までに、低酸素環境下や浮遊培養下、およびにそれらを組み合わせた条件下において短期培養を行うと、歯根膜由来細胞(PDLCs) に胚性幹細胞や神経堤の関連遺伝子が一過性に誘導されること、又、このような刺激を与えた細胞の可塑性を評価するため、骨、軟骨、脂肪や神経への分化誘導をin vitro において試みると、骨芽細胞や軟骨細胞、脂肪細胞への分化は<3%O2の低酸素条件下で短期間培養した時のPDLCsが最も誘導性に優れているものの、神経分化に関しては<3%O2の低酸素条件下で短期間培養を行なった浮遊培養PDLCs(F-PDLCs)において、β3tublinやgfap、TH、nesitnの蛋白発現が他の群と比較して増加することを明らかにしている。 本年度は、まずこの低酸素刺激を与えたF-PDLCsについて、ドーパミン産生細胞(DA細胞)への分化誘導を行った。その結果、過去に報告されているMSCからの誘導条件であるDA differentiation cocktailを使用した培地にて培養を行ったところ、神経細胞マーカー陽性細胞中に占めるTH陽性細胞率は、低酸素刺激を与えていないものと有意な差は認めらず、DA細胞への分化効率に優れているとは思われなかった。そこで、F-PDLCsの生体でのDA細胞への分化能や生着率などを評価するために、移植実験を開始することとし、共同研究者らとモデルの作出と投与条件などの検討に入った。現在、ラット脳線条体に6-OHDAを投与したモデルに、投与後1週間でF-PDLCsを線条体に移植しており、移植後12週における試料の一部を組織学的に観察しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] GDFs promote tenogenic characteristics on human periodontal ligament-derived cells in culture at late passages.2013
Author(s)
Xia D, Sumita Y, Liu Y, Tai Y, Wang J, Uehara M, Agata H, Kagami H, Fan Z, Asahina I, Wang S, Tran SD.
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Journal Title
Growth Factors
Volume: 31
Pages: 165-173
DOI
Peer Reviewed
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