2012 Fiscal Year Annual Research Report
島嶼地域住民における口腔と全身健康状態の相互関連性に関するコホート研究
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22390402
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
齋藤 俊行 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10170515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 秀明 長崎大学, 大学病院, 講師 (20238140)
前田 隆浩 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40284674)
川崎 浩二 長崎大学, 大学病院, 准教授 (60161303)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 歯周疾患 / 動脈硬化 / 疫学 / 頸動脈超音波検査 / 血清抗体価 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
2008~2010年に長崎県五島市で実施された特定健康診査において,動脈硬化検診と歯周疾患検診を実施し、得られた約2000人の健診結果の分析を行なった。歯周病を有する者では頸動脈エコー検査における頸動脈内膜中膜肥厚(cIMT)、CAVIによる動脈硬化指数が高く、歯周病と動脈硬化症との関連性が示唆された。Association of periodontitis with carotid artery intima-media thickness and arterial stiffness in community-dwelling people in Japan: The Nagaski Islands Study, Atherosclerosis 2013 in press http://dx.doi.org/10.1016/j.atherosclerosis.2013.04.002 一方、被験者から採取した血清中の酸化ストレスマーカーと各種歯周病細菌のIgG抗体価について分析を行なった。歯周病を有する者では血清中の活性酸素・フリーラジカルの影響を受けた細胞、分子の副産物である活性酸素代謝物(ROMs:Reactive Oxygen Metabolites)が多く、またPg菌に対するIgG血清抗体価が高かった。またROMsはPg, Pi, Ec菌に対するIgG血清抗体価と有意な相関を認めた。多変量解析の結果、ROMは歯周病と有意に関連していた。Oxidative stress and antibody levels to periodontal bacteria in adults: The Nagasaki Islands Study, Oral Diseases 2013, in press
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は調査結果の分析が進み、国際学会での発表2つと国内学会での発表3つを行なった。また、2つのSci論文が国際誌に受理され、順調に研究は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに健診を継続して実施している。今後は同じ健診を3年前に受けた被験者を選別する作業に取りかかり、経年的な変化を分析して行くことによって、因果関係を解明していく予定である。
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Research Products
(7 results)