2011 Fiscal Year Annual Research Report
外来がん医療における看護師の役割拡大を図る看護マネジメントモデルの構築と検証
Project/Area Number |
22390428
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
浅野 美知恵 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (50331393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90132240)
岡本 明美 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (20456007)
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Keywords | 看護学 / 外来がん医療 / 看護師 / 役割拡大 / マネジメントモデル / セルフ・エンパワーメント / リーダー支援 / 継続看護 |
Research Abstract |
【研究目的】1/外来がん看護実践力開発プログラムと施設の強みを活かす外来がん看護システムの考案、2.外来がん看護リーダー支援に向けて協力施設でのアクションリサーチの継続。【結果・考察】研究代表者所属倫理委員会及び協力施設倫理委員会の承認後実施。1.協力施設に外来通院するがん患者と家族員への調査:対象は、がん患者28名と家族員22名の計50名。QOL(SF-8)、トータルペインとケア満足度に関する調査票手渡し配布・郵送回収法と面接法。心の健康は患者と家族員が同程度、身体面の健康は患者が低い、活動の苦痛は患者が家族員の2倍程度高い等であった。以上は、看護プログラムの強化内容といえる。2.先駆的に外来がん看護を実践・教育している米国のマグネットホスピタルと看護大学の視察:4施設、上級実践看護師と看護教員7名。外来がん看護には、上級看護ケアプラン、倫理的問題に対処する高度なコミュニケーション技術が必須等の示唆を得た。3.協力施設での外来がん看護部門開設に向けた調査:対象は、管理職者18名。組織環境、リーダーシップ等に関する質問紙法と面接法。組織環境及びリーダーシップの特徴、がん医療も重視、外来看護師との協働意欲等が明白となった。4.外来がん看護実践力開発プログラムと施設の強みを活かす外来がん看護システムの考案:上記及び昨年度調査結果を踏まえて検討中。外来がん医療における看護師の役割拡大を図る看護マネジメントモデル案として次年度7月から検証予定。5.外来がん看護リーダー支援に向けて協力施設でのアクションリサーチ:(1)外来がん看護学習会を月1回定期開催。(2)外来がん性疼痛看護やがん治療に伴う皮膚障害等研究成果の学会発表・討議。6.関連の情報収集及び文献検討:看護マネジメントの基礎資料作りとして、がん緩和ケア地域連携の取組が先駆的である英国がん看護施設3施設の視察を次年度実施予定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに調査を実施し、調査結果を関連学会にて公表している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、考案した外来がん看護実践力開発プログラムと施設の強みを活かす外来がん看護システムを統合して、外来がん医療における看護師の役割拡大を図る看護マネジメントモデルを構築し、協力施設に適用して、検証する。 最終年度は、検上証の結果を評価し再構築する。
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Research Products
(4 results)