2012 Fiscal Year Annual Research Report
現代アフリカにおける独裁者の虚像と実像に関する民族学的研究
Project/Area Number |
22401040
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
阿久津 昌三 信州大学, 教育学部, 教授 (30201883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 真理 清泉女学院大学, 人間学部, 教授 (20290992)
澤田 昌人 京都精華大学, 人文学部, 教授 (30211949)
青木 澄夫 中部大学, 国際関係学部, 教授 (30424922)
梅屋 潔 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (80405894)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アフリカ / 独裁者 / 東西冷戦構造 / 国際政治 / 政治哲学 / 政治思想 |
Research Abstract |
本調査研究は、現代アフリカにおける独裁者の虚像と実像に関する民族学的研究という研究課題のもとに、独立後50年の経緯のなかで独裁者とよばれた指導者(為政者)をとりあげてその虚像と実像を明らかにすることを目的としている。具体的には、阿久津昌三がガーナのンクルマ、小泉真理がタンザニアのニエレレ、澤田昌人がコンゴ(旧ザイール)のモブツ、青木澄夫がケニアのケニヤッタ、梅屋潔がウガンダのアミン、阿部利洋(連携研究者)が南部アフリカ、ウスビ・サコ(連携研究者)がギニアのセク・トゥーレを対象として調査研究を実施した。 阿久津昌三は、ンクルマの新植民地主義と帝国主義批判を分析し、特に、コンゴ危機を事例としてンクルマの動向を調査した。小泉真理は、ニエレレの青年期のイギリス留学経験が彼の政治活動や政策にどのような影響を及ぼしたのかを調査し、彼の政治哲学について検証した。澤田昌人は、東西冷戦構造期のアメリカ、旧ソ連の開示文書等を分析し、コンゴ危機を事例としてモブツの動向を調査した。青木澄夫は、ケニアやその指導者たちを事例として日本のメディア報道を調査した。梅屋潔は、アミン政権の閣僚であり、その命令で殺害された人物の関係者から未発表文書を入手して分析した。 2012年6月30日に公開シンポジウム「アフリカ諸国における独立後50年の回顧と展望―独裁制と独裁者の検討」と題して共同研究会を開催した。コメンテーターには、梶茂樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授)、小馬徹(神奈川大学人間科学部教授)、鈴木裕之(国士館大学法学部教授)、武内進一(日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター・アフリカ研究研究グループ長)を招聘した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(27 results)