2010 Fiscal Year Annual Research Report
経済的利用により劣化した中国希少食肉目個体群の復元技術の開発
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22405003
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
金子 弥生 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (60413134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 隆一 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (80192748)
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Keywords | 環境影響評価 / 環境政策 / 資源保全学 / 在来種保全 / 種子分散 |
Research Abstract |
平成22年度は、以下の3項目について調査を行った。調査研究実施国:中国 (1)保護区内のテン、アナグマ、ハクビシンの種子分散についての食性や環境選択についての調査 平成22年6月に、テンとアナグマの社会構造の勉強会を英国オックスフォード大において行い、その成果を論文発表した(査読付、印刷中)。湖北省后河保護区に生息するキエリテンの食性の特徴についてレビューを行い、論文発表した(査読付、印刷中)。平成22年11月より、ブタバナアナグマの食性を調べるためのフンサンプル収集を開始した。9月および10月にサンプル収集と保存方法についての打ち合わせを現地で行った。 (2)動物と人間との関わりについての調査 湖北省后河保護区の少数民族五峰土家族2家族より、トンネル建設以前の自給自足生活と野生動物、飼育動物との関わり、野生動物の生態について生活について聞き取り調査を行い、広域聞き取りの調査項目を確定した。食肉目を中心とした野生動物の漢方薬利用についての文献調査を行った(平成23年3月)。 (3)アナグマとハクビシンの遺伝的多様性調査 湖北省后河保護区において、アナグマの捕獲によりDNAサンプリングとして生体からの組織採取を行った。広州野生動物市場からもアナグマのDNA組織採取を行った。多様性比較のため、台湾およびブルガリアのアナグマ、ハクビシン、テンからもサンプルを取得した。取得したDNAサンプルは、北京の中国科学院植物学研究所にて下処理後、北海道大学(増田隆一准教授)にて分析するため、平成22年2月に北京にて中国側研究者(Dr Youbing Zhou)と、施設確認と分析手順について打ち合わせを行った。アナグマの遺伝的特徴について、論文(査読付)を発表した。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Genetic diversity among the Japanese badger (Meles anakwna) populations, revealed by microsatellite analysis2010
Author(s)
Tashima, S., Kaneko, Y., Aneza ki, T., Baba, M., Yachimori, S., Masuda, R.
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Journal Title
Mammal Study
Volume: Vol.35
Pages: 221-226
Peer Reviewed
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[Journal Article] Biogeographical patterns in the diet of genus Martes across the Holarctic region : factors affecting trophic diversity2010
Author(s)
Zhou, Y.B., Newman, C., Buesching, C.D., Zalewski, A., Kaneko. Y., Macdonald, D.W., Xie, Z.Q.
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Journal Title
Journal of Biogeography
Volume: Vol.38
Pages: 137-147
Peer Reviewed