2012 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症患者の家族の認知行動様式に関する日韓比較共同研究
Project/Area Number |
22406036
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
半澤 節子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50325677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 英樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10315179)
裴 容俊 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 准教授 (90396242)
趙 香花 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, その他部局等, 研究員 (50613759)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 家族 / 認知行動様式 / 韓国 / 多文化比較 |
Research Abstract |
日韓両国は儒教思想を維持しつつも社会文化的、制度政策的な要因に相違をみる。WHOが報告している精神保健に関するデータをみても、日韓両国には精神科医療施設の設置状況、精神科病院入院回数や入院日数などいくつかの相違点がみられる。一方、精神障害者による入院の同意が得られない場合に、「医療保護入院」という入院形態がある点は、日韓両国に共通している。日韓両国にみられる家族扶養の伝統的な価値規範を基盤とした法制度のひとつである。こうした精神保健システム上の共通点や相違点を持つ両国において、精神障害者の中でも精神病性疾患である統合失調症患者の介護家族の認知行動様式について、多文化間比較に関する情報は未だ乏しい。本研究はこうした問題意識から、日韓両国における社会文化的・制度政策的要因と介護家族の認知行動様式との関連について検討し、両国の特徴を踏まえた家族支援の提案を模索してきた。 平成24年度は、韓国の横断的調査、とりわけ統合失調症患者の自傷他害行為と介護家族の長期的な心的ストレスを含む認知行動様式に関するデータを解析し考察を試みた。すでに行った日本の調査結果とも比較し、日韓両国の介護家族の認知行動様式について比較文化的視点から考察することができた。さらに、グループインタビュー法により、対象機関となった家族会に参加する家族成員による質的なデータも得ることができた。これらの研究成果は学会などで報告するとともに、研究成果の一部の内容についてアジア圏の精神保健に関する学術雑誌に論文を発表した。 なお、本年度が最終年度となるため、研究成果報告(最終)の日本語版を作成し、その後、韓国語版に翻訳し、研究協力機関(韓国家族会連合会)に対して最終報告書(韓国語版)を送付する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)