2011 Fiscal Year Annual Research Report
映像修辞に基づく広告映像制作支援情報システムに関する研究
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22500102
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
川村 洋次 近畿大学, 経営学部, 教授 (00319782)
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Keywords | 商学 / 美学 / コンテンツ・アーカイブ / 情報システム / 映像修辞 / 広告映像 / 映像データベース / インデックス |
Research Abstract |
研究代表者は、「映像修辞」(高度なクリエイティブ・ノウハウ)に基づいて広告映像制作を支援する情報システムの構築を目指している。本研究は、まず、ビール、コーヒー、お茶、携帯電話及びパーソナルコンピュータ(パソコン)を対象に、様々な演出技法操作を行った映像ショットを撮影し、撮影した映像ショットにインデックスを付加した映像データベースを整備する。次に、映像データベースを基に演出技法・映像修辞を操作した広告映像を生成し、その効果について視聴実験する。そして、演出技法・映像修辞の操作と効果の関係を分析し、広告映像のクリエイティブ・ノウハウの抽出・体系化を図る。 本研究では、当初、ビール、コーヒー、お茶、携帯電話及びパーソナルコンピュータを対象に、映像データベースを整備する予定であったが、平成22年度の研究を踏まえ、様々な演出要素を変化させることに重点を置くこととした。商品ジャンルをビールに絞り、仮想商品「refresh」を基に、様々な演出要素を変化させた映像ショットを撮影し、映像データベースを整備した。 平成23年度は、広告映像ショットの撮影・インデックス作成(その2)を行った。 1)広告映像ショットの撮影(その2) ビールを対象にして、消費状況(消費者の生活・課題の場面)、商品受容(消費者が商品を使用・消費する場面)、消費効果(消費者が得た消費効果・表情の場面)に関する映像ショットを撮影した。平成23年度は、事(日常、コンパ、旅行等)、時間的空間的状況(夜、山、平日等)、登場人物(友人、恋人、人数等)、消費効果(表情、仕草等)、カメラ(固定、ズーム)、ショット秒数(1.5秒、3秒)等を変化させた映像ショットを撮影した。撮影作業は研究補助(研究代表者の大学の学生)が行い、4,800の映像ショットを撮影した。 2)広告映像ショットのインデックス作成(その2) 撮影した映像ショットを対象に、映像データベースの検索のためのインデックスを作成し、テキストファイル化した。インデックスの項目は、事、背景、人、商品、撮影、秒数等とした。作成作業は研究補助が行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成22~23年度において、合計6,800ショットの映像データベースを構築する予定であったが、合計7,300の映像データベースを構築することができた。映像データベースの構築を、1年間ではなく平成22~23年度の2年間かけて行なったことにより、平成22年度のデータベース化の課題を踏まえ、計画的に研究を遂行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
データベース化した映像ショットを基に、平成24年度は、広告映像の演出技法操作の視聴実験を行い、平成25年度には、広告映像の映像修辞操作の視聴実験、広告映像のクリエイティブ・ノウハウの体系化を行う。 平成24年度の視聴実験を踏まえ、新規の映像ショットのデータベース化が必要になる場合は、平成25年度の前半に作業を行い、研究を遂行する。
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Research Products
(2 results)