2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500159
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
新井 康平 佐賀大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10222712)
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Keywords | 人間コンピュータインタラクション / 視線推定 / 摂食支援 / コミュニケーションエイド |
Research Abstract |
複数の6自由度のロボットアームを購入、改修し、これに視線入力機能を具備した。当該ロボットアームを利用者の視線によって制御し、食事、読書等の生活行動支援に用いる実験を行った。数名の被験者に使用させ改良を重ねた。障害者に単眼カメラつきHMDを装着させ、所望の動作をHMDに表示されるメニューから視線のみにて選択できるようにシステムを構築した。障害者とロボットアームの物理的距離は任意であるので如何なる場所にあるロボットアームも動作制御が可能になった。障害者が読書を所望の場合はe-bookを選択し、当該、図書データベースにあるe-bookコンテンツメニューを表示し、図書を選び、目次検索やページ捲り、ページ戻り等を行うことができるようになった。また、摂食を希望の場合は手前にある食事トレイを見ることにより、当該トレイ内の所望の食べ物を視線により選択し、ロボットアームが当該食べ物を障害者に運ぶ動作をこれも視線のみにて行えるようにした。さらに、視線により文字入力を行い、読み取り(音声出力)を行うことにより対話が行えるようなシステムを構築した。これも数名の被験者に使用させ改良を重ねた。障害者に単眼カメラつきHMDを装着させ、視線により文章を生成させ、当該文章を読み上げソフトウェアツールを使って読み上げるシステムを構築した。会話支援、摂食支援、情報収集支援のみならず、ドメスティックロボットによる仮想旅行、作業支援等も行えるようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
視線入力システムの入力精度が移動キーボードを用いることによって飛躍的に向上したため、視線入力応用システムの範囲および効用が広がったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初考えていた視線によるコンピュータ入力システムの入力精度の向上、視線入力システムの会話支援、摂食支援、読書等情報収集支援への応用のみならず、ドメスティックロボット(当面、病院内を走行するロボットで先端に取り付けたカメラ映像を見ながら当該ロボットの走行を制御し、ロボットの外界の映像を楽しみ、行く先々において出会う人々との会話を楽しむことができるようなもの)にまで発展させた。これによって障害者、病人、要介護者、高齢者は用事をドメスティックロボットに担わせることが可能になった。今後の課題として当該ロボットが障害物を如何に回避して安全走行するかについて検討する。また、これらシステムの社会における実証実験を行う。
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Research Products
(12 results)