2011 Fiscal Year Annual Research Report
インテリジェント・ドアノブシステムの開発に関する研究とその評価
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22500160
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐藤 公則 鹿児島大学, 大学院・理工学研究科(工学系), 准教授 (20215776)
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Keywords | 掌紋 / ドアノブシステム / 暗証番号 / 個人識別 / 全方位カメラ |
Research Abstract |
本課題では、人間が行う自然な行為=ドアノブを「握る」という接触のなかで個人を識別し、開錠が可能となるインテリジェント・ドアノブシステムを開発することを目的としたものである。従来の認証には、ドアの開閉時に、特別な行為が必要とされている。たとえば、4桁暗証番号を入力したり、インテリジェントカードをかざすなどの行為が挙げられる。そこで、本課題では以下の点について明らかにする。 1.自然な行為中(ドアノブを握る)に、掌紋を取得すること。 2.取得した掌紋より、個人を識別し、識別結果より、ドアの開閉を行う。 3.ユーザがストレスを感じさせない、高速認証アルゴリズムの開発 本年度は、汎用的な回転式ドアノブの中に、全方位カメラを内蔵させ、被験者がドアノブを握り、回転させるときに、掌紋画像を取得するドアノブを開発した。ここで、掌紋を照らす照明として、ELシートとLEDテープを用いた。どちらもドアノブ内に内蔵できる薄状の照明となる。高速認証アルゴリズムとして、掌紋の特徴点を抽出する手法を提案し、実際に特徴点の抽出を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展している。ドアノブに内蔵した照明が、予想より暗かったため、LEDテープの導入に変更したため、迅速な掌紋の特徴抽出アルゴリズムの開発が求められる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、完成したインテリジェント・ドアノブシステムのプロトタイプを用い、掌紋の特徴抽出、掌紋による個人識別のアルゴリズムを開発し、多くの被験者による実験を行う予定である。
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Research Products
(4 results)