2010 Fiscal Year Annual Research Report
戦後日本における学校図書館法の成立過程に関する実証的研究
Project/Area Number |
22500225
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Research Institution | Kyushu International University |
Principal Investigator |
安藤 友張 九州国際大学, 経済学部, 准教授 (20435118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高鷲 忠美 八洲学園大学, 生涯学習学部, 教授 (10041807)
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Keywords | 学校図書館法 / 学校図書館 / 戦後史 / 教育法 |
Research Abstract |
初年度の主な調査活動としては、インタビュー調査と資料調査を実施した。インタビュー調査に関しては、社団法人全国学校図書館協議会の参与である黒澤浩と芦谷清の2名に対して、学校図書館法の成立事情について話を伺った。学校図書館法の成立運動に深く関与した、全国学校図書館協議会の当時の諸活動を中心に聞き取りを行った。さらに元文部官僚の深川恒喜に対して、塩見昇(大阪教育大学名誉教授)が1985年にインタビュー調査を実施し、その録音テープが未公開のままであったので、塩見からテープを借り、テープ起こしを実施した。インタビュー記録については、解題と注を付与したうえで、学術雑誌『生涯学習基盤経営研究』の誌面において公表した。 資料調査については、国立公文書館・国立教育政策研究所教育図書館・国立国会図書館・日本教育会館教育図書館・大阪教育大学附属図書館などにおいて実施した。資料調査では、元文部官僚による公文書を中心に調査した。マイクロフィルム化された厚沢留次郎文書や大島文義文書において、学校図書館法成立前後の文部省の学校図書館政策に関する文書を発見した。その他、八洲学園大学の高鷲忠美研究室に保管されている深川恒喜文書を調査した。また、大阪教育大学附属図書館では、大阪市教育委員会元指導主事の尾原淳夫のコレクション(尾原文庫)において、学校図書館法関連の歴史的資料を発見した。
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