2011 Fiscal Year Annual Research Report
戦後日本における学校図書館法の成立過程に関する実証的研究
Project/Area Number |
22500225
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Research Institution | Kyushu International University |
Principal Investigator |
安藤 友張 九州国際大学, 経済学部, 准教授 (20435118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高鷲 忠美 八洲学園大学, 生涯学習学部, 教授 (10041807)
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Keywords | 学校図書館法 / 学校図書館 / 教育法 / 戦後史 |
Research Abstract |
研究期間2年目の主な調査活動としては、インタビュー調査と資料調査を実施した。インタビュー調査に関しては、社団法人日本図書館協会の顧問である三上強二(元青森県立図書館職員)に対して実施し、学校図書館法成立前後の事情について話を伺った。このインタビュー記録については、テープ起こしを行い、注と解題を付与し、2012年度中に公表する(九州国際大学紀要『教養研究』の誌面において公表予定)。資料調査については、国立国会図書館・東京大学教育学部附属図書室・大阪教育大学附属図書館・福岡県立図書館・慶應義塾大学三田メディアセンターにおいて実施した。大阪教育大学附属図書館では、昨年度に引き続き、大阪市教育委員会元指導主事の尾原淳夫によるコレクション(尾原文庫)を調査し、新史料をいくつか発見した。具体的には、冊子『世論に訴える:学校図書館法の制定をめざして』(全国学校図書館協議会)、学校図書館法成立時の国会の文部委員会メンバー関連史料などである。『世論に訴える:学校図書館法の制定をめざして』の資料については、同一のものを福岡県立図書館においても発見し、所蔵確認した。本研究をすすめるにあたっての重要資料となる、八洲学園大学の高鷲忠美研究室(研究分担者)に所蔵されている深川恒喜文書(公文書・私的メモ・写真など)については、電子化作業をすすめるための準備を開始した。この深川文書については、酸性紙を使用したものが非常に多く、汚損しているので、可及的速やかに電子化などの対応が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インタビュー調査が交付申請書通りに実施できたし、かつその記録も大学紀要に公表したので。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者のみならず、研究協力者・連携協力者との共同作業を密に行うために、年1回実施していた会議(研究会)を年2回以上の頻度で行う。
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Research Products
(1 results)