2012 Fiscal Year Annual Research Report
延髄中枢化学受容におけるPhox2b陽性ニューロンのCO2感受性のイオン機構
Project/Area Number |
22500296
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鬼丸 洋 昭和大学, 医学部, 准教授 (30177258)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 呼吸中枢 / 延髄 / 中枢化学受容器 / Phox2b / 呼吸リズム形成 |
Research Abstract |
22-23年度の研究の結果,延髄吻側腹外側部(parafacail region)のPhox2b陽性細胞は,直接CO2濃度変化を受容することがわかった.多くの場合,高CO2受容性脱分極はカリウムチャネルの閉鎖によることがわかった. 24年度は,カリウムチャネルの候補である酸感受性カリウムチャネル(TASK1,2,3)の延髄吻側腹外側部における発現をin situ hybridization法を用いて調べ,高CO2刺激受容における関与を検証した.また,pFRG/Pre-Iニューロンの活動をカルシウムイメージングを用いて検証した. TASK1, 2, 3チャネルは,吻側延髄では顔面神経核の運動ニューロンに強く発現していた.しかし,その腹側部にあるpFRGには明瞭な発現は見られなかった.顔面神経核のニューロンから膜電位を記録し,高CO2/低H+に対する応答を調べた.低H+に対しては脱分極応答を示したが,高CO2刺激に対しては,過分極応答を示した.一方, pFRG/Pre-Iニューロンは,いずれの刺激に対しても脱分極応答を示した.これらの結果から,TASKチャネルはpFRG/Pre-IニューロンのCO2感受性には主要な役割は果たしていないことが確認された.カルシウムイメージングによりpFRG/Pre-Iニューロンのバースト活動を,非常に明瞭にとらえることに成功した.ただ,これらのニューロンがPhox2b陽性ニューロンであるかどうかの同定は困難であった.この問題を解決するために,我々は Phox2b遺伝子の発現制御領域下に蛍光タンパク質(EYFP)を発現させたトランスジェニック (Tg) ラットを作成した.現在,このラットを用いてカルシウムイメージングによるpFRGニューロンのバースト活動の解析を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Importance of rostral ventrolateral medulla neurons in determining efferent sympathetic nerve activity and blood pressure.2012
Author(s)
Kumagai H, Oshima N, Matsuura T, Iigaya K, Imai M, Onimaru H, Sakata K, Osaka M, Onami T, Takimoto C, Kamayachi T, Itoh H, Saruta T.
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Journal Title
Hypertens Res.
Volume: 35
Pages: 132-141
DOI
Peer Reviewed
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