2011 Fiscal Year Annual Research Report
GFAP陽性神経幹細胞に由来する海馬新生ニューロンのストレス脆弱性の分子基盤
Project/Area Number |
22500313
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
井村 徹也 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00405276)
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Keywords | 再生医学 / 脳・神経 / 神経科学 |
Research Abstract |
Glial Fibrillary Acidic Protein (GFAP)陽性神経幹細胞は生後発達期より老齢期にわたり海馬歯状回における持続的な神経新生に寄与するが、GFAP陽性神経幹細胞に由来する顆粒細胞集団が他の顆粒細胞と異なる性質を有するかについては明らかでない。本研究では、GFAP陽性神経幹細胞に由来する顆粒細胞集団がストレス脆弱性を有する可能性に着目し、その形成維持機構とストレス感受性について詳細な解析を行うとともに、そのストレス脆弱性に関わる分子基盤を明かとすることで、GFAP陽性神経幹細胞に由来する顆粒細胞集団の特異性の解明を試みることを目的とする。 平成23年度には、22年度に見いだした環境ストレスによるGFAP-GC populationの変動の分子基盤として、分化段階の特定の期間における神経伝達物質受容体の関与を示唆する結果を組織学的検討および阻害実験により得られた。GFAP-GC populationの分離するための有効な手法についてはさらに検討を進めた結果、GFP発現を指標としたレーザーマイクロダイセクション法により良質な遺伝子回収が得られたため、これを使用してDNAマイクロアレイ法による網羅解析を行った。さらに網羅解析により見いだした分子の機能解析を開始したが、本研究に必要な動物モデルの感染事故による同モデルの無菌化・再導入が必要となったため、当初計画に遅延が生じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究に使用する実験動物にウイルス感染が発生し、無菌化・再導入が必要となったため、当初の計画より遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度までに結果をもとに、網羅解析により得られた候補分子の発現変動の確認ならびにGFAP-GC populationのストレス脆弱生の分子特性の解析を進めることで、当初の目的であるGFAP-GC populationのストレス脆弱生の分子基盤の解明を企図する。
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